ちばてつや氏

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川崎市民ミュージアムで開催される展示イベント、漫画雑誌『ビッグコミック50周年展』のオープニングセレモニーが9日に行われ、漫画家のちばてつや氏、さいとう・たかを氏、藤子不二雄(A)氏らが出席。「大人のためのコミック」という領域を切り拓いてきた同誌の思い出を披露し合った。

1968年に創刊した同誌。ちば氏は「大人の世界を紹介する漫画誌が出てきて、嬉しかった」と回顧。「でもね、私の母親がいつも僕の作品を検閲することがありました。ちょっと色っぽい漫画を描こうと思っていたのに、スグに引っかかってしまって…」と当時のエピソードを告白、会場の笑いを誘った。

「それから(色っぽいものが)描けなくなっちゃって…。だから、さいとうさんが羨ましいと思っていました」と打ち明け、笑いを大きくした。

▼ 母親の検閲で「色っぽいものが描けなくなっちゃって…」と、ちばてつや氏

『ビッグコミック50周年展』オープニングセレモニーより


そのやり取りを知った女性司会者は「ちば先生のお母さまも、読者でいらしたんですね。ウフフ」と笑い、「当時のことをご紹介頂いて、ありがとうございます」とフォローした。

さいとう氏も続けて「(家族に)見てくれている人がいること。むしろ、そのことがほうが羨ましい」と反応していた。

▼ (左から)さいとう・たかを氏、藤子不二雄(A)氏、ちばてつや氏

『ビッグコミック50周年展』オープニングセレモニーより


さいとう・たかを氏、藤子不二雄(A)氏




▼ 藤子不二雄(A)氏、ちばてつや氏


今回の催しは、あす11月10日から来年1月14日まで連日開催。なお、11月25日には、星野之宣氏と諸星大二郎氏による対談イベント(事前申し込み制/11月15日が応募締切)も予定されている。

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『ビッグコミック50周年展』 - 案内WEBページ