中国メディアは、「日本ではなぜ雨の後、たくさんの傘が捨てられているのか」と問いかける記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 独特の習慣というものは他人から指摘されて初めて気付くものだが、それは社会全体の習慣なども同様のようだ。中国メディアの快資訊はこのほど、「日本ではなぜ雨の後、たくさんの傘が捨てられているのか」と問いかける記事を掲載した。

 傘は日常生活に不可欠なものだが、使用する傘には日中で若干の違いがある。中国人の多くは晴雨兼用の折りたたみ傘を使用しており、長い傘を持ち歩く人は非常に少ない。それゆえ記事は、「日本人は主に長い傘を使用しており、傘立ては長い傘用のものしか置かれていないし、デパートなどの入り口に置かれている雨水で店内を濡らさないようにするための傘袋も長い傘用のものしかないのが一般的」と紹介した。

 また、一部統計を引用し、日本では年に約1億2000万本の傘が消費されており、世界最多となっていると紹介。「日本は降水量がそこまで多くないのに、それにしては傘を使い過ぎだ」と主張し、「中国人は折りたたみ傘を携帯して外出するが、日本人は雨が降り出してから買ってもいいと考え、駅やコンビニではそうした需要に対応するために安価なビニール傘が売られている」と指摘した。

 さらに、「ビニール傘は透明なので視界を遮られることなく安全性に優れ、また洋服の色を気にせずに使うことができる」という利点もあるが、値段なりの簡易な作りなので「台風等の強い風に弱く、すぐに壊れたり、傘の骨が錆びてしまう」と指摘した。それで、雨が止むと無造作に傘が捨てられている理由については、「多くの日本人はビニール傘を使い捨てに近い感覚で購入し、壊れたら無造作に捨てているため」と説明した。

 中国人からすれば、携帯に便利な晴雨兼用の折りたたみ傘が1本あれば全て済むのに、日本人は持ち運びに不便な長い傘を好むだけでなく、結局は出先で安いビニール傘を買って、すぐ壊れて捨てており、「なんて無駄なことをしているのだろう」と感じるらしい。また、中国国内では日本のビニール傘と同等の金額を払えば良い傘が買えるので、そこまでして日本人が透明ビニール傘を愛用しているのは理解に苦しむ行動に映ったようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)