米ニューヨークで、競売大手クリスティーズのオークションに出品されたジェフ・クーンズ氏の作品「Fait d'Hiver」(2007年11月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】フランスの裁判所は8日、米国の現代美術家ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)氏がフランス服飾ブランドの広告を盗作したと認め、クーンズ氏とその会社、問題の作品を展示した美術館に損害賠償の支払いを命じた。

 広告クリエイターのフランク・ダビドビッチ(Franck Davidovici)氏は、クーンズ氏が1988年に手掛けた作品「Fait d'Hiver」について、自身が1980年代半ばに制作した服飾ブランドのナフナフ(Naf-Naf)の広告の盗作であると主張し、訴訟に踏み切った。

 問題となった作品は、両手を投げ出してあおむけに横たわる女性のそばにブタが立っているもので、女性の表情や髪形、ブタの首に下げられたたるに至るまで、ダビドビッチ氏が制作した広告に酷似していた。

 同作品には4エディションあり、そのうちの1点は米競売大手クリスティーズ(Christie's)がニューヨークで開催した競売で約470万ドル(約5億3500万円)で落札されている。

 作品が2014年に仏パリのポンピドー・センター(Pompidou Centre)で展示されたことを受けて、ダビドビッチ氏はクーンズ氏を相手取り訴訟を起こした。

 裁判所はクーンズ氏とその会社、ポンピドー・センターに対し、損害賠償として計13万5000ユーロ(約1750万円)の支払いを命じた。

 さらに、クーンズ氏のウェブサイト上で問題のブタを複製したとしてジェフ・クーンズLLC(Jeff Koons LLC)に1万1000ユーロ(約142万円)、問題の作品を掲載した書籍を販売したとして仏出版社フラマリオン(Flammarion)に2000ユーロ(約26万円)の支払いを命じた。しかし、原告が求めていた作品の押収は認めなかった。

 クーンズ氏の作品が盗作と認定されたのは、今回が初めてではない。2017年3月にも、仏パリの裁判所が、同氏の彫刻作品「Naked」が仏写真家の作品の盗作と認める判決を出している。
【翻訳編集】AFPBB News