[ウォリック(英国) 7日 ロイター] - 英イングランド中部のウォリックシャーに拠点をおく自然保護団体が、道路の側溝に落ちたカエルを救済するため、ネットで覆ったはしごを設置している。

この保護団体「WART」は、両生類の繁殖地付近の側溝にアルミ製のはしご20本を取り付け、減少しつつある個体数の回復を目指している。

設置担当のティム・ジェンキンスさんは、「呼吸のために水中から出てきた両生類たちは、道路に到達して横断し、縁石に行き当たり、縁石に沿って移動して側溝に落ちてしまう。そして一巻の終わりとなる。はしごを設置すれば、側溝から出て繁殖地に戻ることができる」と語った。

側溝への落下は、生息地喪失と並んでヨーロッパヒキガエルの減少の原因の一つとされている。2016年に自然保護団体フロッグライフが発表したリポートでは、過去30年間に英国のヨーロッパヒキガエル生息数は68%減少している。

WARTは、はしごの設置で両生類の側溝転落は減ったが、できることには限界があると指摘。はしごの価格は1本15ポンド(約2200円)で、地域の保護団体にとっては高額としている。

ただ、WARTの努力が他の英国の保護団体への働きかけになり、両生類の救済につながるよう期待しているという。ジェンキンスさんは、「彼らは見過ごされた種だが、生態系において大事な役割を果たしている」と述べた。