エミール・ラーテルバントさん、オランダのアーネム中心部で(2018年11月5日撮影)。(c)Roland HEITINK / ANP / AFP

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【AFP=時事】オランダで69歳の男性が、自身の年齢を法律上20歳若返らせるため生年月日の変更を求める申し立てを行った。仕事や恋愛の可能性を広げることが目的だとしている。

 オランダで前例のない申し立てを行ったのは「セルフ・アウェアネス(自己認識)」のトレーニングを専門とするライフコーチのエミール・ラーテルバント(Emile Ratelband)さん。70歳の誕生日を控えたラーテルバントさんは法廷で、自身の生年月日を20年遅らせ、1969年3月11日に変えることを望んでいる。

 シングルファーザーであるラーテルバントさんは、高齢であることに対する差別を感じると述べた。恋人探しのアプリを必要としないものの、恋人になる見込みのある相手に年齢を明かすという習慣で自分の行動が制限されていると説明した。

 基礎年金の受給停止も試みたが無駄な努力だったというラーテルバントさんは5日の法廷で、この申し立ては「法に適ったもの」だとし、自身の申し立てを公文書に性別変更を記載する人への法的救済になぞらえた。

「現在私たちは仕事、ジェンダー、政治や性的指向を選ぶことができる。名前さえも変える権利がある。それならばなぜ年齢を変える権利はないのか」と話した。自身の医者によると、ラーテルバントさんの生物学的年齢は40〜45歳の間だという。

 ラーテルバントさんの弁護を担当する著名刑事弁護士、ヤンハイン・カウペルス(Jan-Hein Kuijpers)氏はAFPに対し、「この申し立ては前代未聞で、判例がない。申し立てが認められる可能性はごくわずかだが、われわれは法律が時代とともに進化する必要があると信じている」と語った。

 判決は4週間以内に出される見通し。
【翻訳編集】AFPBB News