あなたの頭皮の臭いは大丈夫?~睡眠負債解消による頭皮ケアを始めよう~

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皆さんが日常的に行う”眠る”という行動、日本では軽視される傾向にあります。

経済協力開発機構OECDの調査によると、日本の睡眠時間は世界各国と比較してもダントツで少ないそうです。

しかし睡眠には人間の肌を修復・再生する効果があり、女性が美しくあり続けるためには欠かすことのできないものなのです。

オールアバウトとロート製薬が2018年1月24〜30日に首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に居住する30〜49歳の有職者の女性対象に行った調査では、気になるニオイの上位5位に「頭皮のニオイ」がランクインしました。

頭皮は体の部位の中で最も皮脂や汗が分泌される部位であり、体から分泌される皮脂の約6割が頭皮から分泌されます。

今回はそんな女性に欠かせない頭皮ケアのための睡眠の正しい方法について、一般社団法人睡眠スパ協会(PSC)代表理事ならびに睡眠アプリ『Somnus』の監修を務める金沢優治氏にご紹介頂きます。

頭皮ダメージが悪臭を引き起こす

年々、紫外線も強くなっており直に影響を被るのが「頭皮・髪」です。

ダメージを受けた頭皮の修正を行うのが「皮脂」です。

しかし、早く治そうとするため皮脂が過剰に分泌されます。

そして分泌された皮脂が酸化することで悪臭を放つのです。

これが頭皮の臭いの原因となります。
そのため、普段から頭皮ダメージを抑えるケアが必要になってくるのです。

成長ホルモンが頭皮のダメージを修復する

前述した頭皮ダメージのケアを担うのが、「成長ホルモン」です。

「寝る子はよく育つ」という言葉があるように睡眠は人間の成長を促します。

その理由は成長ホルモンです。

成長ホルモンは体の代謝を良くする働きがあり、我々の体から不要な成分を逃す働きがあります。

そのため、頭皮の細胞の代謝を活性化し頭皮ダメージを受けた細胞の再生・修復を行うのです。

深い眠りと成長ホルモン分泌の関係性

成長ホルモンは常時、体内に分泌されますが、徐波睡眠(読み方:ジョハスイミン)時に大量に分泌されます。

徐波睡眠とは脳の周波数が低い睡眠状態であり、深い眠りの状態を指し示します。

要するに深い眠りを毎日継続的に行うことで、成長ホルモンの分泌を促し、頭皮ダメージを補修することができるのです。

寝溜めが深い眠りを阻害する

しかし、毎日深い眠りをすることはそう簡単なことではありません。

体内時計のズレが睡眠の質を低くするためです。

体内時計とは1日24時間の生活のリズムを支える役割を果たします。

分かりにくいので例を述べますと、朝になったら起床し、夜になったら眠くなるなどの生活習慣をサポートしてくれます。

生活リズムにズレが生じることで、体内時計が調整しようと働くため、その結果、脳が覚醒状態になり深い眠りを妨げてしまうのです。

特に会社員の方は体内時計のズレが起きやすいそうです。

上のグラフは1200人を対象に行った睡眠アプリ「Somnus」が7月に行った調査で、平日から休日に変わるタイミングで睡眠時間が増えていることが把握できます。

平日は6時間睡眠を行い、休日は8時間以上寝るという方は多いのではないかと思います。

所謂、寝溜めと言われるもので、平日の睡眠不足分(以下、睡眠負債)を休日で回復しようとするのです。

しかし寝溜めでは睡眠負債を解消することはできません。

急な睡眠時間の変化により体内時計が混乱し、睡眠の質は下がります。

その結果、休日に長時間寝ても、睡眠負債は解消せず、また翌週の休日に長時間睡眠をとるようになり、「負のスパイラル」が始まります。

日々の生活のリズムを一定にし、睡眠負債を作らないことが、深い眠りに繋がり、結果的に成長ホルモンによる頭皮ケア効果が発揮されるのです。

睡眠負債を作らないようにするには

では睡眠負債を作らないようにするにはどうすればいいのでしょうか?

「肥満患者の方が体重の減量をする際に行う手法として、毎日の体重測定を義務付けがあります。毎日数値で可視化することで意識付けができるため、成功率が高まるためです。睡眠も同様で、日々の睡眠時間を計測し管理することで、睡眠への意識を高めることができ、結果的に睡眠負債解消に繋がります」

と金沢氏は言う。

世の中には睡眠管理を手助けしてくれるサービスがたくさんあります。

ぜひあなたも睡眠を管理して、頭皮ケアをしてみてはいかがですか?