【北京=西見由章】中国広東省珠海市で2年に1度開かれる「中国国際航空宇宙ショー」の開幕を前日に控えた5日、中国の最新鋭ステルス無人偵察・攻撃機「彩虹(CH)7」の実物大モデルが現地で公開された。

 来年に初飛行を行い、2022年には研究開発を終えて生産に入るという。

 CH7は国有企業の中国航天科技集団が開発。尾翼がない翼長22メートルの全翼機で、外観は米ノースロップ・グラマン社の無人艦載機の試作機「X47B」と酷似している。一部の欧米メディアはX47Bの「クローン」だと揶揄(やゆ)し、中国のサイバー攻撃で技術が盗まれた可能性を指摘している。11年にイランで墜落した全翼型の米無人偵察機「RQ170」の情報が中国に流出したとの見方もある。

 中国メディアによると、CH7は最大離陸重量が13トンと従来の4倍近くまで増え、偵察・攻撃能力が向上。飛行高度は10〜13キロ、最高速度マッハ0・75。ステルス性能により制空権を掌握していない空域でも攻撃・偵察行動が可能になるといい、中国の技術者は「米国の新型無人機RQ180やX47Bと同等の性能を持つ」と主張する。将来的には空母艦載型を開発する可能性にも言及した。

 一方、中国の軍事産業は航空エンジンの開発が弱点とされており、CH7の実力は未知数な部分も多い。