圧倒的な戦闘シーンが繰り広げられる
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 人気アニメ「プリキュア」シリーズの15周年を記念して製作された『映画HUGっと!プリキュア・ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』(公開中)から、戦闘シーンを切り取った本編映像の一部が公開された。

 同作では、現在放送中の「HUGっと!プリキュア」と初代「ふたりはプリキュア」がコラボを果たすとともに、「プリキュアオールスターズ」が2年半ぶりに復活を遂げ、歴代55人のプリキュアが大集合。10月27日に公開を迎え、初日2日間の興行成績はシリーズ最高を記録し、ランキングでも1位に輝いた。

 戦闘シーンで流れる音楽は15周年記念作品ならではの魅力のひとつで、本作のためだけに編集された歴代プリキュアのオープニング主題歌オーケストラメドレーはファン垂涎の完成度となっている。壮大なオーケストラの音に合わせて歴代プリキュアが次々と登場し、劇中では3DCGの世界で力を合わせて戦う迫力のシーンが繰り広げられている。

 今回公開されたのは、そのなかから「HUGっと!プリキュア」「キラキラ☆プリキュアアラモード」「魔法つかいプリキュア!」の戦闘シーン。最強の敵・ミデンの分身である小型のミデンと戦うプリキュアの姿が映し出されている。小型のミデンは270万体もの数で、大量の敵に立ち向かう歴代プリキュアがそれぞれのチームワークを発揮して戦いに挑む姿を観ることができる。

 このシーンを彩る音楽は「HUGっと!プリキュア」から「We can!! HUGっと!プリキュア」、「キラキラ☆プリキュアアラモード」から「SHINE!! キラキラ☆プリキュアアラモード」、「魔法つかいプリキュア!」から「Dokkin・魔法つかいプリキュア!」と、それぞれのシリーズのオープニング主題歌をオーケストラ版にして特別に編集したメドレーとなっている。

 このシーンは「プリキュアのオペラをやりたい」という制作陣の願いもあって誕生したもの。音楽と映像をシンクロさせるために、この部分だけ先行して映像に合わせてオーケストラで音楽をつけたというこだわりが発揮されている。また、音楽を際立たせるために、プリキュアの音声とのボリュームバランスを何度も調整しながら、仕上げていったという。さらに、本作のメガホンを取った宮本浩史監督と、音楽を手掛けた林ゆうきによるコメントも寄せられており、このシーンに対する強い思い入れが明かされている。(編集部・大内啓輔)

宮本浩史(監督)コメント

 今回のラストのバトルは「映画」というより「プリキュアオペラ」のつもりで取り組みました。音楽が大きく先導し、キャラクターの生命感・画面の情報量が圧倒する、そんなシーンを作りたいと思っていました。冒頭から出て来る小型のミデンはハリウッド映画並みの技術を投入しており、一画面に最大270万匹のミデンが別々に複雑な動きをしています。今回公開される映像は冒頭3世代のみですが、映画では13世代全てを網羅し全力でバトルを繰り広げます。劇場の大画面とサウンドをフルに生かした演出になっていますので、ぜひ映画館で楽しんでいただきたいと思います。

林ゆうき(音楽)コメント

 今回のメドレーに取り組むにあたり、まずお客様に喜んでもらえる形を取りたかったです。曲が物語を先導する部分や、タイミングを合致させる部分を織り込みながら、監督やアニメ制作サイドと何度もキャッチボールして流れを制作しました。アニメ制作サイドと音楽がしっかり一丸となったからこそ、完成したシーンだと思っています。編曲については宮野幸子さんにお願いをしました。8分弱のメドレーということもあり、メドレーをどう見せるか、そして飽きないように落ち着くところも作ったりしてくれたので、宮野さんなしでは今回のメドレーは完成しませんでした。 このメドレーは歴史を遡っていくので、過去のプリキュアを知らない方にも、これを機に知ってほしいと思います。僕たちもアシスタント総勢で挑んだので、みんなプリキュアに詳しくなりました(笑)。そして、メドレー以外にも初代のBGMを使ったシーンもあり全編見どころ満載な映画になっています。サントラも聴き応えがあると思うので、ぜひ聴いていただきたいです。