移民署で居留証を申請する外国人ら

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(台北 29日 中央社)台湾の在留資格を持つ外国人の身分証明書となる居留証(ARC)に記載されるIDナンバー(統一証号)に、国民身分証と同様の付番規則が適用される見通しが明らかになった。内政部が28日、発表した。台湾は外国人人材の誘致を推進しており、外国人の生活利便性を向上させることで、人材の獲得とつなぎ留めを図る。

現行の居留証に付与される番号は「アルファベット2文字+アラビア数字8文字」の組み合わせになっている。一方、中華民国の国民に与えられる国民身分証の場合は「アルファベット1文字+アラビア数字9文字」。付番の規則が異なるため、インターネット上で買い物や予約、会員登録などをする際に居留証のIDナンバーでは利用できないケースもあり、不便が生じていた。

内政部移民署の官僚によると、実施の具体的な時期は未定。システムの修正に関わるため、早急に各部会(省庁)と会議を開き、協議していくという。

移民署によれば、現在の居留証所持者数は概算で約100万人。内訳は出稼ぎ労働者69万人、ホワイトカラー3万人余り、身分証未取得の「新住民」(中国や東南アジアからの移民)約30万人となっている。

(李淑華/編集:名切千絵)