元ロッテの黒木知宏氏

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 リーグ3連覇を果たした広島と、昨年日本一のソフトバンクの対戦となった2018年の日本シリーズ。その見どころをロッテの元エース、「ジョニー」こと黒木知宏氏(44)に独自の視点で解説してもらった。その結果、黒木氏は「4勝3敗」でソフトバンクが日本一になると予想した。

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 ホークスのCSでの試合内容を振り返ると、投手陣の充実ぶりに目を見張るものがありました。

 特にブルペン陣の駒が豊富。嘉弥真新也に加え、モイネロがケガから復帰したことでセットアップのポジションは万全。そこに、ロングリリーフも可能な武田翔太と石川柊太、さらにセーブ王の森唯斗も控える。

 絶対的クローザーだったサファテの不在が不安にならない状況で、攻撃陣に「点を取れば勝てる」という安心感を与えられる布陣と言っていいでしょう。

 日本シリーズのような短期決戦では「調子のいいピッチャーから起用する」のが鉄則。出し惜しみすることなく、後手を踏むのを避けるべき。シーズン終盤からそういう戦い方ができているホークスが有利に試合を進めると思います。

 今季のカープは選手を固定し、安定した“横綱相撲”でレギュラーシーズンとCSを制しました。一方のホークスはケガ人が続出し、なかなか選手を固定起用できない戦いを強いられましたが、その影響でどんな展開にも対応できるチームになり、それが強みとなっています。

 例えばCSでは上林誠知が1番打者として絶好調でしたが、彼を中軸に置く打順を組んだとしても、選手たちが戸惑うことはないでしょう。

 いわば「不動vs自在」の戦い。柔軟性に勝るホークスに分があると考えています。

取材・文■田中周治

※週刊ポスト2018年11月9日号