27日、テレビ東京「FOOT×BRAIN」では「年商300億!元Jリーガーの華麗なるセカンドキャリア」と題し、元Jリーガーでガンバ大阪に所属した嵜本晋輔氏(36)がゲスト出演。会社設立から約7年でマザーズへ上場するまでに至った嵜本氏の第2の人生を伝えた。

21歳でガンバ大阪から戦力外を通告されると、佐川急便大阪SCで1年間プレーした後に引退した嵜本氏。その後は父が営むリサイクル店を手伝いリユース業を学ぶと、2011年に独自の方針やアイデアを活かした株式会社SOUを設立。中古ブランド品の買取専門店を軸に事業を拡大していった。

戦力外通告を受けた当時を「神様がというか『お前はサッカーに向いてない』と。だから『辞めろ』といって頂けたと思ってました」といい、転機と捉えた嵜本氏。現在の年収は「サッカー選手の時の20倍から30倍」と話したが、「大成功ですね」と訊かれても「大成長ですね。成功はまだ一回もしていない」とキッパリ。「成長し続けると目標もどんどん上がっていくので成功っていうのは一回もない」と強調した。

また、22歳の若さで引退を決意したことについては「佐川急便からも『続けてくれ』といって頂きましたし、まだまだ声をかけて頂けるチームはあった」という嵜本氏だが、「私自身がガンバ大阪で3年間プレーしてた時に感じたプロとしての壁。佐川急便という2つ下のカテゴリーで感じた思いを考えると、ここから何年かかけてJ2、J1に這い上がっていく可能性というのが私の中で1%をきっていた」などとその理由を明かした。

さらに現在に活きるサッカーから学んだことについては「一言でいうと状況判断っていう部分はすごい活きてる。サッカーしていた時は中盤MFでパス一つにしても右に出すのか左に出すのかドリブルにしてもそういう判断が瞬間瞬間で求められる。経営も一緒で今この状況の中で右に行くべきなのか、左に行くべきなのか俯瞰して物事を見られるという意味ではサッカーと通ずる部分はある」と語った。