(写真:AC)

「いまが住宅ローン借り換えのベストタイミングです!」

 そう断言するのは、日本ファイナンシャルプランニング・不動産事業部の田中大輔氏。住宅ローンアドバイザーの資格を持つ田中氏に監修を依頼し、実際にローンを返済しているサラリーマンの借り換えをシミュレーションする。

 借り換え条件は一律で設定。「フラット35」に、金利は1.39%に設定。借り換えの際に必要な融資手数料は、融資額の2.16%。登記費用35万円、収入印紙代2万200円とし、これらを借入残高に上乗せして借り換えることにする。

 今回は50代会社員のB氏のケース。2005年にマンション(3LDK/74平米)を4,200万円で購入し、2040年までフラット35で支払い予定。現在の残高2433万円に、融資手数料・登記費用など約91万円を加え、借入金額を2,524万円という条件に設定したが……。

 B氏のケースでは、借り換えることで276万円得することが判明した。

「金利が半分近く下がることが決め手でしたね」(田中氏)

しかしここで疑問が。変動金利型に借り換えれば、もっと減額できるのでは?

「今は金利が0.5%以下の変動型もあり、確かに魅力は大きいです。ただしあくまで変動型なので、この低金利が続く保証はありません。しかし固定金利型に借り換えれば、そこで351万円の減額は確定です。先々のリスクもありません」

 もちろん変動型を選択するのも「あり」、と田中氏は言う。

「金利をこまめにチェックし、上がりすぎたと思ったタイミングで借り換えができるような、ある程度自己資金に余裕のある方にはおすすめです。ケースバイケースですが、これだけの低金利の今なら、低リスクの固定金利への借り換えが安全です」

 結果を聞いたB氏はすぐに、夫婦で住宅ローン借り換えの協議に入ったそうだ。

●埼玉県さいたま市在住・B氏の場合、276万円の減額に!

【借り換え前】
金利=2.69%
月々の支払い=12万3,000円
総支払額=3,226万円

【借り換え後】
金利=1.39%(-1.3%)
月々の支払=11万1,000円(-1万2,000円)
総支払額=2,950万円(-276万円)

(週刊FLASH 2018年10月16・23日合併号)