見事にリーグカップ初制覇。湘南の躍進の裏にはRIZAPのサポートがあった。写真:田中研治

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[ルヴァン杯決勝]湘南1-0横浜/10月27日(土)/埼玉スタジアム2002
 
 見事にクラブ史上初のリーグカップのタイトルを手にした湘南ベルマーレは、今年4月にRIZAPグループ株式会社のグループ企業となったクラブだ。
 
 RIZAPと言えば、「結果にコミット」でお馴染みのジム事業が有名。6月からは湘南にも専属トレーナー(パフォーマンスアップチーフトレーナー)を常駐させ、体調面や食事面などのサポートをしている。
 
 選手個別のカウンセリングを通じて、個人の調整トレーニングや食事メニューについて、具体的なアドバイスを与える。運動面と栄養面から、成長を手助けしている形だ。
 
 そうした科学的なトレーニングや栄養学は、湘南の快進撃を支えた一因だと言えるだろう。横浜との決勝戦に、右ストッパーでフル出場した山根視来は、こう語る。
 
「ライザップのトレーナーさんに帯同してもらって、身体の動かし方だったり、食事面をサポートしてもらっています。例えば試合前日の食事とかです。今回の決勝戦も、試合が昼からだったので、『前日は脂ものを少なくしたりとか、朝飯はフルーツにしたり』とか直接アドバイスをもらいました。そういう面で、効果は少なからずあったかなと思います」
 
 横浜の猛攻を無失点で乗り切った粘り強さも、緻密なサポート体制によって生まれたものかもしれない。リベロで圧巻のパフォーマンスを見せた坂圭祐も、プロ1年目ながら、その効果を実感している。
 
「試合前や練習前に、適度な刺激を身体に入れるんです。背中とか股関節のストレッチを教えてもらって実践しています。僕は今年がプロ1年目ですけど、湘南が試合終盤に身体を張れるチームだったのは、昨年からも知っていました。ただ、ライザップのトレーナーの方のアドバイスをもらえる今は、さらに集中できるようになって、そういう良さがさらに引き立つようになったと思います」
 
 RIZAP効果を受けて掴んだ優勝という最高の結果。湘南は、まさに『結果にコミット』を体現したのである。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)