多額のチップを貰い大喜びのウエイトレス(画像は『TODAY 2018年10月24日付「‘I can’t take all this money’: Waitress splits $10,000 tip with her co-workers」(Courtesy of Sup Dogs)』のスクリーンショット)

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いつもと変わらない一日になるはずだったウエイトレスに、大きなサプライズが起こった。水を注文した2人の客が1万ドル(約112万円)のチップを置いたのである。実はこの客、YouTubeで人気チャンネルを持つYouTuberで動画投稿のためにしたことだったようだが、幸運にも高額なチップはウエイトレスのものになった。『TODAY』『PEOPLE.com』などが伝えている。

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米ノースカロライナ州グリーンビルにあるレストラン「Sup Dogs(サップ ドッグズ)」で働くアライナ・クラスターさんは10月19日、男性客2人から高額なチップを受け取った。

この日の午後4時頃、いつものように仕事にやって来たアライナさんは、オーナーのブレット・オリバーさんからテーブル席についている男性2人が水を注文したので持って行ってほしいと言われ、グラスに注いた水を運んだ。アライナさんは2人の客に「ご注文の品はお決まりですか?」と尋ねると、男性2人は「いや、まだ。後で呼ぶよ」と返してきたのでアライナさんが数分後に注文を取りに行くと、そこに彼らの姿はなくテーブルに置かれたナプキンにこのようなメモ書きが残されていた。

「美味しい水だった。」

そして、そこに1万ドル(約112万円)が置かれていることに気付いたのである。通常、テーブル席の客はチップをテーブルの上に置いて店を出るが、あまりにも多額の札束が置かれていることに驚いたアライナさんは、一瞬固まってしまった。その後、驚きを口にして「えっ!? なにこれ? どういうこと? 誰かのイタズラなの? ジョークなの?」とオーナーに尋ねるも「僕は何も知らないよ。それは君へのチップだろう」と言われ、ますます困惑したアライナさんだったが、近くにカメラを向けた男性がいることに気付き「いったいどうなっているの?」と問いかけた。

実はこの男性客2人は、YouTubeアカウント「MrBeast(ミスタービースト)」に900万人近くのフォロワーを持つ人気YouTuberで、「ウエイターやウエイトレスたちにチップを置いて回っている。このチップはあなたのものだ」と聞かされたアライナさんは、ショックと喜びを露わにした。

イーストカロライナ大学の看護学生をしており、12月の卒業後は地元の病院に就職が決まっているアライナさんは、このレストランにはパートタイムで入っており、この日も「いつもと変わらないシフト」になるはずだったが、思わぬ収入を得ることができた。しかし「自分だけがこんな高額なチップを受け取ることはできない」と、当日同じシフトに入っていた同僚らに200ドル(約22,000円)ずつ、他の日に来るウエイトレスやウエイター仲間たちには100ドル(約11,000円)ずつをシェアし、残り800ドル(約90,000円)を自分の分として受け取った。

「今回は、たまたま私がシフトに入っていてこんなに多くのチップを貰ったけれど、他のスタッフでも起こり得たことだと思います。だからみんなとチップをシェアすることにしました。」

YouTuberの男性2人は、アライナさんに「よかったらあなたも『MrBeast』のフォロワーになって」とだけ言って店を出て行ったという。この様子が収められた動画は23日に公開されており、既に338万回以上の閲覧数となっている。

画像は『TODAY 2018年10月24日付「‘I can’t take all this money’: Waitress splits $10,000 tip with her co-workers」(Courtesy of Sup Dogs)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)