中国メディアは、「現在、韓国の最低賃金はすでに日本を超えており、平均収入も日本に非常に接近している。国際通貨基金(IMF)の予測によれば、1人当たりの購買力、GDP、収入などの重要指標について、韓国が今後5年以内に日本を上回る可能性があると予測している」と伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は21日、韓国の来年の最低賃金基準が日本よりも高い水準になることが発表され、今後1人当たりのGDPや収入金額も日本を近い将来抜くとの予測がでていると報じた。

 記事は、韓国で発表された来年の最低賃金基準が時給9635ウォン(約960円)となり、労使双方の代表者や一般市民代表からなる韓国最低賃金委員会が19時間にわたる夜通しの協議を経て、従来の最低賃金基準から10.9%引き上げることを決定したと紹介。また、週の労働時間が15時間より少ない場合の最低賃金は時給8350ウォン(約830円)を基準にするとした。

 そのうえで「現在、韓国の最低賃金はすでに日本を超えており、平均収入も日本に非常に接近している。国際通貨基金(IMF)の予測によれば、1人当たりの購買力、GDP、収入などの重要指標について、韓国が今後5年以内に日本を上回る可能性があると予測している」と伝えた。

 記事はまた、韓国国内の物価状況についても紹介。韓国における一般的な食肉である豚肉は500グラムあたり約1000円で、中国の4倍前後であり、牛肉は豚肉よりもさらに高く、国産品に比べて安価な輸入肉でも500グラムあたり1600円程度するとしている。

 さらに、食肉よりも値段の高さが目立つのは果物であり、リンゴが4つで約700円、スイカも1玉2000円近くすると指摘。「韓国は土地資源や気候的な制約により、自国で栽培できる果物が限られており、輸入をする必要がある。一方で韓国政府は自国の農家や農業の発展を保護する目的で輸入農作物に高い関税を課しているため、果物の値段も高くなっているのだ」と説明した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)