年内で国内製造を終了する「WONKA」(ネスレ日本ホームページより)

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 米俳優ジョニー・デップさん主演の映画「チャーリーとチョコレート工場」に登場したチョコレート菓子「WONKA(ウォンカ)」の国内製造が、年内で終了することが分かりました。製造元のネスレ日本(神戸市中央区)によると、販売は来年8月までの予定で、在庫がなくなり次第終了するとのことです。SNS上では「日本で食べられなくなるの?」「まじか」「定期的に買っていたから悲しい」などの声が上がっています。

伊食品会社にブランドを譲渡

 国内製造・販売の終了は、ネスレ日本が10月22日に発表しました。ネスレ日本メディアリレーションズ室は販売終了の理由について、親会社のネスレ(スイス)が今年、米国の菓子事業をイタリアの食品会社「フェレロ」に売却したのに伴い、「WONKA」のブランドも譲渡したためと説明しています。

 ネスレ日本によると、日本で「WONKA」の販売を開始したのは2006年。2005年制作の映画「チャーリーとチョコレート工場」のDVDがリリースされるのに合わせて発売しました。映画は英国の作家ロアルド・ダールの児童小説「チョコレート工場の秘密」が原作で、1971年にも1度、映画化されています。

 ジョニー・デップさんはチョコレート工場の工場長ウィリー・ウォンカを演じており、劇中で「WONKA」のチョコレートが登場。映画制作に協力したネスレが、劇中に登場したチョコレートを各国で製造・販売することになりました。

 人気作に登場したチョコが今後どうなるか気になるところですが、フェレロ社が「WONKA」を日本国内で販売するかどうかについて、ネスレ日本メディアリレーションズ室は「分かりかねる」としています。