OPPO R15 Proは、おサイフケータイだけじゃない! フィルムライクな写真が楽しめるA.I.カメラフォンの実力

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OPPO Japanは9月28日、おサイフケータイ対応のSIMフリースマートフォン「R15 Pro」を発売した。

R15 Proは、A.I.インテリジェントカメラを搭載している。
A.I.カメラフォンとして、写真を撮るだけでなく、写真を観ることにも強みをおくスマートフォンである。

主なスペックとして、
・ミドルレンジのQualcomm Snapdragon 660
・ハイエンドモデルに匹敵する6GB内蔵メモリ(RAM)
・128GBの大容量ストレージと最大256GBのmicroSDXCに対応
スペック的にもメモリ周りに余裕があり、長く使える仕様だ。

さらに海外メーカー製SIMフリースマートフォンでは珍しい国内の電子決済サービス「おサイフケータイ(FeliCa)」にも対応していることが注目のトピックである。
日本国内で、
・交通系電子マネー
・各種電子マネー
・ポイントカード
などが利用可能なのだ。

海外メーカーがこうして日本独自の機能に対応することで、大手通信事業者からMVNOへの移行が容易になるのは良いことである。

さてR15 ProのA.I.インテリジェントカメラをみていこう。
「A.I.ポートレートモード」は、AIによるシーン認識に加えてアウトカメラ・インカメラ両方に搭載されている機能だ。
これにより、アウトとインのどちらでも背景をボカした人物撮影が手柄に楽しめるようになった。
また、「A.I.ビューティーモード」では、顔を立体的に認識し、綺麗な肌に仕上がるようにAIが明るさや彩度をコントロールしてくれる。




搭載するカメラのスペックは、
アウトカメラには、
・1600万画素のメインカメラ
・2000万画素のサブカメラ
レンズは明るいF1.75レンズだ。
2つのカメラで空間を認識し、AIで最適な写真画質に仕上げる。

一方、インカメラは、
・2000万画素F2.0レンズだ。




画面は6.28インチ、上部にインカメラなどを避けるようにノッチ(切り欠き)があるタイプだ。大画面なので写真撮影時に細かい構図の確認ができるのが良いと感じた。

勿論、撮った写真や動画を大画面で楽しめるのも魅力の一つ。
写真や動画が鮮やかに見えるようにチューニングされているので、まさに記憶色といった印象を受ける。
一方で、他機種で観ると思ったより地味?!と感じることもあった。




逆光の条件で撮影したのだが、手前の岩が影でつぶれることなくゴツゴツした表面が描写されている。青空も白飛びせずに残っている。




こちらは順光で撮影したもの。強い日が当たっている部分が気になって撮影してみたのだが、輝度差が大きいシーンではHDRの効果が強く出るのかと思いきや、ポジフィルムで撮影したような重めのコントラストと彩度がでたのが良かった。




とにかくAIが明るく作り込むのではなく、AIが介在しない場合の露出の出方が良い味を出してくれる。彩度は少し高めなので色が付いたものをついつい撮りたくなってしまった。




複雑な光源下でのフード撮影は、やはりAIによるシーン認識が役立つ。こうした写真を取ろうと思ったら、感覚的に色温度を上げたり、ハンバーガーの包み紙が白く見えるよう調整したりと大変だ。

AIのシーン認識は、赤や緑、そして茶色などが写真的に綺麗に見えるよう仕上げてくれるので、こうしたフード撮影はAIにおまかせしてサッと1枚だけ撮影して、熱々のうちに料理がいただけるというR15 Proのオススメ機能だ。




残念だと思ったのが、夜景撮影だ。ある程度の光源や明るさがあれば綺麗に撮影できるのだが、シーンによっては手ブレやノイズが多いベタっとした写真となってしまった。

とは言っても、テストのために暗すぎるシチュエーションで撮影しているためであって、苦手なシーンがわかってくれば手ブレしないようR15 Proを固定するなどして対策を講じることもできるだろう。

おサイフケータイに対応しているので、写真散歩で重いカメラ機材を持たずに、15 Proだけという身軽なスタイルで出かけて、フットワークよく、開放的な気分を味わうことができるだろう。


執筆  mi2_303