2試合出場停止が決まった横浜FCのエースFWイバ

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[10.21 J2第38節 横浜FC1-1大宮 ニッパツ]

 絶対的な強みを持つエースのFWイバが2試合出場停止。J1昇格プレーオフ圏内を争う横浜FCはこれから正念場が続きそうだ。キャプテンのMF佐藤謙介は「一番の踏ん張りどころ」としたうえで「監督はシーズンの初めからチーム全員で乗り切ると言ってきたが、そういう時が来た」と士気を高めていた。

 ともにプレーオフ圏内につける大宮アルディージャとの大一番。後半7分に先制される苦しい展開となったが、同31分にDF北爪健吾の豪快ボレーで同点とし、勝ち点1を何とかもぎ取った。頼れるリーダーは「現状置かれている状況を考えると3ポイントが必須。でも、周りの状況(他会場の結果)を考えるとチャンスはある」と総括した。

 この日はFWイバが累積8枚目のイエローカードを受け、第39節徳島戦と第40節大分戦の出場停止が決定。昨季は25得点でJ2リーグの得点王を獲得し、今季もここまで17ゴールを挙げているエースの不在の影響は「大きな存在」(佐藤)であるだけに計り知れない。

 だが、佐藤はタヴァレス監督がシーズン当初から強調して来た「全員で戦う」というスローガンを実行する好機とする構えだ。代役にはFW瀬沼優司、FW戸島章の起用が濃厚。「彼らが入れば機動力が上がるし、イバにないものを持っている。強みを生かしつつ周りがサポートしていきたい」と意気込んでいた。

(取材・文 竹内達也)