村田諒太からベルトを奪取したロブ・ブラント【写真:AP】

写真拡大

試合後、ブラントは意外な発奮材料を明かした

 ボクシングのWBA世界ミドル級タイトルマッチが20日(日本時間21日)、米ラスベガスのパークシアターで行われ、正規王者・村田諒太(帝拳)は指名挑戦者で同級3位ロブ・ブラント(米国)に0-3の判定負け。2度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。戦前の不利予想を覆しベルトを獲得したブラント。試合後は意外な勝因を口にしている。米専門誌「リング」が伝えている。

 強かった。ブラントは序盤からスピードと手数で圧倒。最後までエネルギー切れを起こすことなく戦い抜き、ジャッジ2人が10点差をつける大差判定で王者奪取を成し遂げた。これまで決して評価の高くなかった28歳の米国人だが、初の世界挑戦で見事に戴冠。ラスベガスの夜に最高の輝きを放った。

 村田は笑みを浮かべながらリングに上がり、ラウンド中も不気味なほどの笑みを顔に張り付かせていた。村田なりの心理戦の一つなのだが、記事によると、ブラントは「あの笑みに惑わされることはなかった」と振り返った。

 さらに「あれによって彼にダメージを与えているということが分かっただけだった。彼の白いマウスピースに飛び散った血は、彼を追いつめているということを教えてくれた。彼の笑い顔は自分にガソリンを入れてくれた」と語ったという。むしろブラントの闘志に火をつけることになってしまった。

 序盤は笑顔だった村田の表情からはいつしか笑顔が消え、反比例するかのようにダメージによって顔は腫れ上がっていった。心理面の“駆け引き”も、村田にとっては誤算だったのかもしれない。(THE ANSWER編集部)