2番でバーディを奪った石川遼 力強くこぶしを握った(撮影:佐々木啓)

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<ブリヂストンオープン 3日目◇20日◇袖ヶ浦カンツリークラブ 袖ヶ浦コース(7119ヤード・パー71)>
首位と3打差の5位タイから復活優勝を果たす。「ブリヂストンオープン」3日目、石川遼は4バーディ・2ボギーの「69」と2つスコアを伸ばし、トータル9アンダー・単独5位で最終日を迎える。
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前日まではティショット好調でスコアメイクにつなげてきた石川だったが、この日は「下が硬くて思いのほか飛んでしまったり、流れをつかめないまま終盤に入ってしまった」と、前半の停滞を悔やんだ。ビッグスコアを出すことなく終わったが、それでも逆転優勝に向けては好位置をキープ。2年ぶりの勝利に突き進む。
出だしの1番から3パットボギー。ところが2番では4.5mのバーディパットを沈めて静かにガッツポーズ。その後はチャンスにつかない展開に、「8番で無理をしてしまった。(ハン・)ジュンゴンが先につけたので、無理にピンに行ってしまった。もっと右から回せば良かった」と、奥に外してボギーを喫した。
昨秋から取り組み、今年もシーズン当初から継続しているスイング改造は道半ばだが、目に見えて思い切りの良さが出てきている。「コントロールされたストレートが打てるようになってきて、ドローやフェードもうまく打てている」と、ピン位置に対して最適な攻めができている。それだけに、8番で無理にピンを攻めすぎたショットを悔やんだ。
それでも今の石川には大きな武器がある。正確性と飛びを兼ね備えた長いクラブ。続く9番パー5ではドライバーでフェアウェイセンターをヒットすると、3番アイアンのセカンドは「イメージ通り、右ピンに対してフェードで攻めて行けた」と、イーグル逃しのバーディ。崩れることなく後半に突入し、パー5の16番と18番でしっかりバーディを奪い、優勝戦線にとどまった。
「16番のティショット以外はいい内容だった」と、右に曲げたティショットの影響で2オンこそならなかったが、きっちりバーディ。18番も2オンに成功した。ちなみに昨日はパー5の2オン率100%。大会3日間を通してのパー5での2オン率は堂々の1位。飛んで曲がらないマネジメントとショット力が、今の石川の支えになっている。
苦手意識があった本大会は、昨年こそ予選落ちだが、2008年から10年までは最終日に60台をマーク。10年には「64」をマークしている。3打差逆転に向けて、いかに前半で伸ばせるか。「できると信じてやっていくだけ」と、見据えるは優勝しかない。(文・高桑均)
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