19日放送、朝日放送「おはよう朝日です」では、18日に就任会見に臨んだ阪神タイガースの矢野燿大新監督にインタビュー。第34代監督としての意気込みを語った。

就任前には、家族から「心配された」。人気球団の阪神は、注目もされる一方で、「逆になった(叩かれる)ときはすごく大変なところ」だ。それだけに、家族からは「辞めたほうがいい」という声もあったが、「最後はもちろん自分が決めた」という。

今年は2軍監督を務め、「選手に自分の方針をぶつけてみた」。すると、チームはファーム新記録の盗塁163を記録し、68勝40敗7分けで優勝。自信を深めた矢野監督は、選手と「寄り添えるような、自分が上ではなく、近い距離間で一緒に戦える」関係が理想の監督像と述べた。

それでも、監督はやはり特別な存在だ。バスの座席も良い位置を選べるのかと聞かれると、現場を離れていた時に番組に出演していた矢野監督は「そんなんどうでもええやろ」と一蹴。だが、ホテルの部屋のランクは上がるとの指摘に「それはある」とニヤリとする。

2軍を率いた今年も、すでに地方で「馬の銅像が2個あって、部屋が何個あるねん」といった「とんでもなく豪華な部屋に泊まらせてもらった」という。あまりの豪華さに「怖くなって電気つけたまま寝た」そうだ。

1軍監督となれば、扱いはさらに変わるだろう。2軍のときはメディアが「全然取材に来なかった」という矢野監督は、1軍監督になってすぐのインタビューが「手のひら返し」と“クレーム”をつけた。

2軍で若手を育てただけに、外国人選手の補強やFAも大事としつつ、矢野監督は「チームの将来につながるのはドラフトと育成」とコメント。「ベテランは必要な戦力」「身体にムチ打って頑張ってほしい」と、主軸に今後も期待しつつ「それを脅かす若手が現れるのが理想」ともつけ加えている。

何よりも大事な目標は、「ファンを喜ばせたい」ということ。矢野監督は、ファンが喜ぶのは選手が良いプレーをしているからで、それはコーチやスタッフやフロントが一丸となって戦えていることを意味すると主張。「優勝を目指すのはもちろんとして、それ以上にファンを喜ばせたい」と語った。

最後に、矢野監督は「監督をやると決めた以上、覚悟を決めて頑張ります。何年後と言わず、2019年シーズンの優勝を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします」と、1年目から優勝を狙うと意気込んだ。