藤子不二雄(A)氏

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漫画家デビューから67年、伝説の漫画王である藤子不二雄(A)氏が、あす19日から、東京・六本木ヒルズで展覧会を開く。

52階の会場は、海抜250メートルの景色も楽しめる"東京シティビュー"。日没後の窓面に、代表作の一つ「笑ゥせぇるすまん」の特別映像が流される演出など、一味違う仕掛けもあった。

そのエントランスで18日、ご本人と女優の宮沢りえが出席したオープニングセレモニーも実施。囲み取材に応じた藤子氏は「本当に感動した」と実現に至った喜びを口にした。

宮沢りえ、藤子不二雄(A)氏

オープニングセレモニーより




「もう何十年も前に描いた作品、僕も忘れているものもあったけれど、それがこんな風にいかされるなんて」と感慨に浸り「時間が経過すると、逆に新鮮な感じもしますね」と説明した。

84歳の藤子氏「終活ではなく、老活中。老いてもますます元気に生きる」とコメント。いまだ現役の漫画家でもある。

「漫画を描くというのは、好奇心を持たないと駄目。美しい景色を描いても漫画にならない。必ず人間が出てきて、変なことが起こる、それを描くから面白い。僕の場合、人間に対しての好奇心が漫画を描かせている」

「でも、アイデアノートも作ったことがない。そのため、色んなことを今でもやっている。それが元気の源かな」と自身の考え方も明かしていた。

藤子氏の展示イベント「藤子不二雄(A)展 ―(A)の変コレクション―」は、来年1月6日まで開催。平日限定で、苗字がハットリであることを提示すると一般の入場料金から100円割引になったり、セールスマンであることを申告すると、同じく100円割引になる「変な割引」と題した企画もある。

宮沢りえ

オープニングセレモニーより


▼ 「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造の着ぐるみも登場

オープニングセレモニーより


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「藤子不二雄(A)展 ―(A)の変コレクション―」 - 案内WEBページ