初演から3年。汗を流し、想いをつなぎ続けた、演劇「ハイキュー!!」の集大成

実際のバレーボールの試合を観るように、烏野高校の試合を観戦できる――「週刊少年ジャンプ」にて連載中の古舘春一による人気漫画「ハイキュー!!」(集英社)が、新たな頂を目指して舞台化したのが2015年のこと。今年で3年目に突入したハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」は、人間ドラマを熱い演劇で、バレーボール描写を最新映像テクノロジーを駆使して表現し、上演するたびに各地で熱狂を巻き起こしてきた。

熱狂の渦の中で、キャストたちは"その日"が来ることを予感していたという。始まりがあれば、終わりがある。シリーズ6作目となる秋の新作公演"最強の場所(チーム)"を機に、2015年の初演から演劇「ハイキュー!!」を牽引してきた座長・須賀健太を含む、烏野高校排球部メンバー全員が卒業となる。

ライブドアニュース編集部は、"最後の試合"に向けて稽古に励むキャストのもとを訪れた。卒業を直前に控えた今、何を思っているのか。烏野高校排球部10人ひとりずつにインタビューを敢行し、彼らの胸の内を探った。

撮影/アライテツヤ 取材・文/花村扶美

須賀健太 as 日向翔陽 インタビュー

2015年の初演から日向翔陽を演じてきた須賀さん。座長という重責の中、この3年間やってきました。
初演の頃は、自分が座長というよりも僕自身が一生懸命すぎて、日向を演じることでいっぱいいっぱいでした。そんな僕をまわりが支えてくれてたと思います。今思えば、まわりが僕を座長にしてくれたんですよね。
作品を重ねるごとに意識が高まっていったんですね。
そうですね。徐々に座長っていうのが大きくなっていった気がします。でも、最初の頃と比べたら、人としてどんどんポンコツになっていってる気がしますけど(笑)。
ポンコツ?(笑)
僕がみんなをグイグイ引っ張っていくというよりも、何か伝えないといけないところは僕が伝えられるように、まわりがうまいことまわしてくれるんです。本当にいい思いをさせてもらってます(笑)。
最初に卒業を聞いたときは、どんな気持ちでしたか?
長く続いている作品なので、いつか僕たちも卒業するときが来るというのは、それぞれみんな思っていたところがあって。だから、ついに来たかっていう気持ちでした。でも、今作の"最強の場所(チーム)"は物語の流れとしても一区切り、原作でも一区切りなので、卒業のタイミングとしては、ベストなのかなとは思います。
今はどんな気持ちで稽古に臨んでいますか?
やっぱり否が応でも、卒業を意識せざるを得なくなってきている感覚は自分の中にもあって。悔いが残らないように、自分でもちゃんとやり切ったと思って終われるようにしたいという気持ちが、日に日に強くなってます。……でもすごく不安で。

この作品は、毎公演毎公演ハードルが上がっていってるんですけど、今回はかなり高いところにあるなという気がしてます。自分の中でも作品に対する理想がすごく高くなってきてるし、お客さまに「スゴいね!」って思ってもらえる以上の何かを残さないといけないというプレッシャーもありますし。
3年のあいだ、日向が成長してきたように、須賀さん自身も成長したと思うところはありますか?
顔!(笑)初演のときと比べて変わったなって思いますね。全然違う。幼かったなあ。
最近、昔の映像を見たんですか?
今年の夏に、応援上映で初演の映像を見る機会があったんですが、いやー、もう恥ずかしくて見てられなかったです(笑)。あのときは一生懸命でそれがすべてだったけど、まだまだ粗削りだったし。全力でやっている自分がいて、ちょっとうれしいけど、ちょっと恥ずかしいような、そんな感覚でした。
今年の春に上演された"はじまりの巨人"は、オープニングが初演と同じような演出だったり、シリーズ3作目の"勝者と敗者"まで使われた八百屋舞台(八百屋の店先のように舞台奥を高くして客席に向かって傾斜をつけた舞台)が復活したり。初演の頃を思い出しませんでしたか?
そうなんですよね。初演と同じく、八百屋舞台に僕だけが立っていてスポットが当たって始まるという演出でした。まったく一緒だったのでソワソワしました。初演のときを思い出して、緊張せざるを得ない感じというか……でも当時よりも日向を取り囲んでいる人数が増えていたので、そこは作品の成長を感じましたね。初演は20人くらいだったのが、"はじまりの巨人"では30人になっていましたから。
日向翔陽という役には、特別な思いがあると思います。
そうですね。日向を演じるにあたって、いつも悩んでました。自分にしかできない日向をやる!って息巻いていた反面、それが受け入れてもらえなかったらどうしようとか、俺のほかに日向らしい人がいるんじゃないかとか、そう思う自分もいました。でもここまで貫いてきた今、「須賀くんの日向が好きです」と言ってもらえると、やってきてよかったなって思います。
最後に、須賀さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
めちゃめちゃ難しいな。……現状、終わる気がまったくしてないので。たぶんそれは、まだ僕の中心に演劇「ハイキュー!!」があるから、なかなか実感が湧いてこないんだと思うんです。

僕にとって、こんなに長く続けてきた舞台は今までないから、舞台俳優としての僕の人生で、間違いなく代表作になりますよね。……だから、今の僕にとって、「すべて」じゃないかなと思います。
須賀健太(すが・けんた)
1994年10月19日、東京都出身。A型。1998年、子役として俳優デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2015年の初演から日向翔陽役で出演。

影山達也 as 影山飛雄 インタビュー

2017年9月に上演されたシリーズ4作目の"進化の夏"から参加されている影山さん。烏野高校のキャスト全員の卒業を聞いたときはどう思いましたか?
びっくりしました。でも、今やれることをやろうとすぐ気持ちを切り替えましたね。悔いひとつ残したくないので。

ただ正直、やっと前作の"はじまりの巨人"で自分の中で方向性が掴めてきたので、もっとやりたい! そんな気持ちもありますが、とにかく今できることを精一杯頑張りたいと思います。
影山飛雄を演じるにあたって大事にしてきたことは何ですか?
(日向役の)須賀健太との関係性も大事だと思うんですけど、なにより影山飛雄は僕ひとりで作ったものではないと思っていて。僕の前に飛雄を演じていた木村達成くんの存在もあって、それを受け継いでじゃないですけど、一緒にやってきたという気持ちがあります。
そこは影山さんにとって大事なことだったんですね。
そうですね。あと、飛雄を演じるにあたって大事にしてきたことは、高校生というところ。不器用な部分も大好きなバレーに打ち込む姿勢も全部、高校生だからこそできることだと思うんですね。たぶん社会人になったら、またちょっと違う感情になるんじゃないかなって。だから、高校生らしさを大事に演じています。
ご自分の高校時代を思い出したりしながら?
僕の高校時代とけっこうシンクロする部分はありますね。僕はサッカーをやっていました。サッカーが好きでうまくなりたいから毎日練習したり、試合に出させてもらったり出られなかったり、仲間とのゴタゴタがあったり、うれしいことをみんなで分かち合ったり……いろいろな経験や感情を思い出しながら演じています。
烏野高校はアドリブが多いことで有名ですが、今はもう慣れましたか? "進化の夏"のときのインタビューで、「突然のフリに笑ってしまって対応できなかった」とおっしゃっていましたが。
慣れてきましたけど、我慢することができず笑っちゃいます(笑)。でも、しょうがないですよ、だって突拍子もないんですもん。
誰がアドリブをふってくることが多いんですか?
(小坂)涼太郎とか。「今日の昼、何食べた?」みたいなことを急に言ってきたり。自由すぎますよね(笑)。
舞台上からも、影山さんとキャストのみなさんとの仲が深まったというのは伝わってくるんですが、烏野高校のメンバーの中で第一印象から大きく変わった人は誰ですか?
うーん、誰だろうな。烏野のメンバーは、ほかの舞台や仕事で一緒になることがあったので顔見知りが多かったんですよ。なので、いちばん変わったのは須賀健太ですかね。会うまでは、画面の中の須賀健太しか知らなかったから、人間味あふれる須賀健太が新鮮でした(笑)。
どういう人だと思っていたんですか?(笑)
失礼かもしれないけど、子役の頃から見ていたので芸能人オーラ満載!というイメージを勝手に作っていて。実際に会って一緒に過ごしてみたら、わりと寂しがり屋だったり、人間らしい愛すべきポイントがたくさんあるんですよ。おいしい!ってニコニコしながらごはんを食べてる姿が愛おしかったり、もう可愛くて可愛くて(笑)。役者としてのリスペクトはもちろんですが、人間的にもいい意味で印象が変わった人です。
では最後の質問です。影山さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
「何でも挑戦させてくれるところ」ですかね。僕、あんまりガツガツいくようなタイプではないんです。どちらかというと、物事を丁寧に考えて、ゆっくり作っていくタイプで、そういうところも理解したうえで僕の意見も取り入れてくれるんです。自分では躊躇しちゃいそうなことも、「チャレンジしていいよ」と背中をおしてくれる、そんな素敵な現場です。
影山達也(かげやま・たつや)
1992年7月12日、静岡県出身。O型。2011年、俳優デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2017年のシリーズ4作目"進化の夏"から影山飛雄役で出演。

小坂涼太郎 as 月島 蛍 インタビュー

烏野高校のキャスト全員の卒業が発表されてから、今年の4月に"はじまりの巨人"が上演され、今は"最強の場所(チーム)"へ向けて稽古中ですが、小坂さんはどんな気持ちで稽古に臨まれていますか?
いつも通りです。卒業とか気にしないで、次もあるんじゃないかなという思いで、必死で稽古しながらみんなと楽しくやってます。
寂しさは千秋楽を迎えたときに実感するのでしょうか?
絶対に泣きます(笑)。
ここで宣言しますか!?
これまでも次の公演があるってわかっていても毎回泣いていたので、本当の本当に最後ってなったら……自分でもどうなるかわからないですね。いまだ経験したことのない世界なので、どうなっちゃうのか楽しみでもあります。
卒業を最初に聞いたときはどういう気持ちでしたか?
始まりがあれば終わりがある、というのは、人生において絶対あることなので、それはもうわかってたことなんですけど……。寂しいという気持ちよりも、長期にわたって演劇「ハイキュー!!」にたずさわれた達成感のほうが大きかったです。
月島 蛍を初演から演じていますが、ずっと大事にしてきたことはありますか?
月島は天邪鬼というか、本当に思っていることとは違うことを言ったり、素直になれないひねくれた性格だと思うので、心の芝居をすごく大事に繊細に演じてきました。目の動きだったり、動作だったり、立ち方だったり。舞台っぽい芝居というよりも、あえて声を張らずに小声でしゃべったり、ナチュラルに演じることを意識しています。
月島と山口 忠(演/三浦海里)のふたりの芝居にも引き込まれるものがありました。
初演のときはふたりでよく話し合ってましたね。関係性を見せるにはお芝居で表現するのが一番だっていう話をしていたんですけど、作品を重ねていくごとに話し合わないでも目を見ればわかるようになってきました。
本当の幼馴染のような空気感に?
はい。でも"進化の夏"は今までの関係性が大きく変わる瞬間の作品だったので、そこはけっこう話し合いました。最終稽古まで悩んで悩んで……。初日に絶対100%以上の力を出すんですけど、それじゃあまだ足りないって感じになるんですよ、演劇「ハイキュー!!」って。もっと上を目指したいっていう気持ちが湧き上がってくるから、本番中もずっと話し合ってました。
山口役が三浦さんでよかったと思うことはありますか?
僕たち、同じ年なんですよ。だからライバルという気持ちが少なからずあるんですね。海里がいいときは悔しいし、俺ももっと頑張ろうって思える。そこが相乗効果になって、お互いを上げていけるんだと思います。
『アウト×デラックス』(フジテレビ系)で、小坂さんが須賀さんに対する愛を爆発させて話題になったことも記憶に新しいですが。
健太くんの話をしたら止まらないんですよ(笑)。
そこまで好きになったきっかけがあったんですか?
芝居はもちろんなんですけど、演劇「ハイキュー!!」が初舞台になる僕を気にかけて可愛がってくれるのがうれしくて!! 健太くんは役者の大先輩だし、大活躍してるのに、こんなにやさしくしてくれていいのか?って(笑)。とにかくやさしいんですよ。わかりますか?
やさしさが顔ににじみ出てますよね。
そうなんです! めちゃくちゃやさしいです!! わざわざTwitterとかでつぶやかないですけど、ふたりだけでごはんに行くんですよ。自分としてはすごく気が合うと思ってるんですけど。一方通行じゃなくて、健太くんもちゃんと僕のところへ来てくれるんですよ!!

人間としてもすべて尊敬してます。じつは僕も芸歴19年なんですけど、演劇「ハイキュー!!」のオーディションで健太くんと一緒になって、芝居を目の当たりにして圧倒されました。「日向役は健太くんしかいない」って確信したし、鳥肌が立ちましたね。
では、最後の質問です。小坂さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
うーん、なんだろう。「人生の1ページ」かな。演劇「ハイキュー!!」のオーディションに受かったことで人生が大きく変わりました。演劇「ハイキュー!!」に出会ってなかったら、今の自分はなかったと思います。それくらい僕の人生において大事な作品だし、絶対に一生忘れません。
小坂涼太郎(こさか・りょうたろう)
1996年7月5日、埼玉県出身。AB型。2010年、俳優デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2015年の初演から月島 蛍役で出演。

三浦海里 as 山口 忠 インタビュー

三浦さんは初演から山口 忠役を演じていますが、烏野高校キャストの卒業が発表になったときはどう思いましたか?
ほかの現場に行っても、帰る場所があるということが当たり前だったので、その当たり前がなくなるのはすごく寂しいなと思いました。それと同時に、毎公演そのときに出せる最大限の力を出してたけど、一番いい作品を作って最後はみんなと笑顔で卒業できるように頑張らなきゃ、という気持ちにもなりましたね。
今は"最強の場所(チーム)"の稽古中ですが、卒業発表のときと比べて気持ちに変化はありましたか?
じつはまだ最後という感覚がなくて……。本番が始まって後半になるにしたがって、そういう思いが強くなるのかもしれないですけど。
「山口 忠役は三浦くんでよかった」という声もたくさん聞きますね。
すごくうれしいです!!
山口を演じる際に大事にしてきたことは何ですか?
僕が演じるときに気をつけていることは、あまり目立たないようにということです。原作もそうですけど、キャラクター的にも日向翔陽や田中龍之介みたいに「ウェーイ!」ってテンションが高い感じでもないし(笑)。だからと言って存在感を消すわけでもなく、あくまで舞台上に存在しているんだけど、目立たずどれだけナチュラルに舞台上にいられるか?ということを目指してきました。で、山口の見せ場が来たときに、どれだけインパクトを残せるかというのを意識しました。
緩急つけることで、逆にスポットが当たって見えますね。
この3年間で、どのポジションに行けばキャストの中に紛れられるか、自分の居場所を探すようにはなりましたね。
山口と月島(演/小坂涼太郎)のふたりの芝居もぐっと引き込まれました。月島役が小坂さんでよかったと思うことはありますか?
一番は同じ年ということ。同じ年だからこそ出せる空気感が、山口と月島の幼馴染感につながったのかなと思います。あと僕も涼太郎も、舞台のお仕事は演劇「ハイキュー!!」が初めてだったんです。お互い右も左もわからない状態で支え合えたのがよかったのかも。あとでわかったんですけど、地元が近かったこともふたりの距離を縮めてくれたと思います。それに……。
それに?
同じ年だから、いい意味でライバル心が芽生えて、涼太郎の調子がいいと俺も負けてられないなって思ったり。いい刺激をいっぱいもらってます。涼太郎でよかったってすごく思いますね。
初舞台である演劇「ハイキュー!!」を通して、三浦さんが役者として学んだことは何ですか?
映像と違って舞台は、同じセリフでもその日のコンディションやお客さまの反応でどんどん変わっていくんですよね。同じことをやっていても、決して同じではないということを学びました。一公演、一公演、大切に演じていきたいと思ってます。
三浦さんは2016年に上演されたシリーズ2作目の"烏野、復活!"の最中に20歳に。10代から20代という貴重な時期を過ごしたと思いますが、人として成長したところはありますか?
どうなのかな……。あ、まわりを見るようになりました。人と歩調を合わせたりできるようになったし、調子悪そうだなとか、イライラしてるなとか、人の変化に気づくようになりました。10代の頃は全然気づかなかったから、これってきっと大人になってきた証拠ですよね(笑)。
では、最後の質問です。三浦さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
んー、難しい、なんだろう。みんな「家族」とか言ってませんか?
まだそういう人はいませんね(笑)。
あ、言ってないんですか(笑)。なんだろう、「ホーム」かな? ホームで行きましょう! 演劇「ハイキュー!!」は、僕の役者人生がスタートした場所と言っても過言ではないんですけど、ここから卒業しても、経験を積んでまたこの烏野高校のメンバーと何かできたらいいなって思うし、僕がこれからいろいろな作品に出て活躍することがこの作品への恩返しにもなるとも思ってます。そういう意味で僕の「ホーム」です。
三浦海里(みうら・かいり)
1996年10月26日、埼玉県出身。O型。2013年、俳優デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2015年の初演から山口 忠役で出演。

塩田康平 as 田中龍之介 インタビュー

今年1月に卒業が発表されましたが、初めて聞いたときはどう思いましたか?
僕はミュージカル『テニスの王子様』に出演していたことがあるので、こういうシリーズものの舞台は、いつか終わりが来るだろうなと思っていました。「白鳥沢学園高校までが区切りとしていいところだよね」って、みんなと話したりもしていたし。
そうだったんですね。塩田さんにとって"最後の試合"となる秋公演の本番が迫ってる今、どんな気持ちですか?
僕も含めみんな、卒業を気にしてないという感じです。役者よりもお客さまのほうがその思いが強いのかな。ファンの方から「卒業残念だけど、頑張ってください」と言っていただく機会も多くて。それはありがたいんですけど、僕たちは変わらず、毎公演、素晴らしいものを届けようという気持ちでやってます。
田中龍之介を初演から演じていますが、ずっと大事にしてきたことはありますか?
田中って動けるキャラだから、いろんな人と絡むじゃないですか。動くことでいろんな関係性が生まれるので、リアクションの取り方はすごく大事にしてます。たとえば、(澤村)大地さんが怖い先輩だったら、田中が怖がってるリアクションを取れば大地さんは怖い人に見えるし、日向を可愛い人に見せたいなら、田中が可愛いなって思っている表情をすれば可愛く見えますよね。自分がどういうリアクションを返せば相手が活きるかっていうことをつねに意識してます。
初演からそのような意識を?
いえ、初演はできていなかったと思います。経験を積んで回を重ねていくことで役がスーッと馴染んできたように感じます。

田中って原作でけっこう描かれているんですよ。だけど、みんなが見てないところの田中龍之介っていうか、原作にもない部分っていっぱいあるじゃないですか。そこを僕が演じきったら田中龍之介がもっと深く表現できるから、いかに自分でキャラクターを大きくするか想像しながらやっています。
原作を読み込んで、想像を膨らませるということですか?
原作を読み込むのはもちろんなんですけど、僕の場合は台本ですね。台本には絵がないので、より想像力が働くんです。漫画を読んでマネをするとモノマネになってしまうので、自分が想像して表現できたものとは深さが違います。想像するのが最近の僕の楽しみになってますね(笑)。
烏野高校はアドリブが多いイメージがあるのですが、塩田さんのアドリブ、面白いですよね。
ありがとうございます。あのアドリブは、全部ノリでやってます。
ノリなんですか!?
というか、稽古場で出たアドリブをそのまま本番でやったりしてます。まぁ、稽古場で生まれたものだけど、アドリブはアドリブですよね(笑)。本番でときどき降ってくることがあるので、それはいきなりやっちゃったりもします。
普段から面白いことを考えているんですか?
考えてないです(笑)。考えたことをやると、ただネタをやってる人になっちゃう。考えずにやるから面白いんだと思います。
スベッたときは落ち込みませんか?
ハートは強いほうなので気にしてないです(笑)。
烏野高校排球部の10人の中で、第一印象から一番変わった人って誰ですか?
(渕野)右登ですかね。右登はシリーズ4作目の"進化の夏"から参加したんですけど、最初、めちゃくちゃ静かだったんですよ。初めて会ったとき、もうガチガチに緊張していて、何を話しかけても「はい」しか言わない人、みたいな(笑)。今では何でも言い合える仲ですけどね。
では最後に。塩田さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは何ですか?
難しいですね。うーん。……「恵まれた場所」かな。原作、キャスト、お客さま、スタッフ、素晴らしい人たちに囲まれて、自分たちのやりたいことを自由にやらせてもらって、本当に恵まれたカンパニーだなって思うんですよ。……いや、ちょっと待ってください。
待ちます!
やっぱり、「化学反応」にします。個性豊かなキャストがいて、その人たちがぶつかりあってボーンってなるけど、そのおかげで結果よくなるという(笑)。だから「化学反応」ですね。
塩田康平(しおた・こうへい)
1990年3月31日、香川県出身。O型。2012年、俳優デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2015年の初演から田中龍之介役で出演。

渕野右登 as 西谷 夕 インタビュー

烏野高校のキャスト全員の卒業が発表されたときは、どう思いましたか?
作品の節目というこのタイミングでやっぱり卒業か、という気持ちでした。たぶん、自分の中で覚悟しているところもあったと思います。卒業のことを無意識に考えないようにしているのか、今は寂しい気持ちはなくて、本番が始まるのがすごく楽しみですね。みんなと一緒にどんな舞台ができるんだろうってワクワクしてます。
伝説を残そうぜ!っていう。
勢い的にはそうですね(笑)。
渕野さんは、2017年9月に上演されたシリーズ4作目の"進化の夏"からの参加ですね。
そうですね。毎公演毎公演、稽古からすごく濃い時間を過ごさせてもらったなと思ってます。初演からのキャストは3年やってるので、いろいろな思いがあると思います。でも、僕もその気持ちに負けないくらい最後まで一生懸命やりたいと思うし、初演からの人たちと同じ気持ちです。
西谷 夕を演じるにあたって大事にしてきたことは何ですか?
キャプテンの澤村大地はチームの精神的な支柱だと思うんですけど、西谷の立ち位置はみんなに檄を飛ばしたり、鼓舞させるという意味で烏野のもうひとつの精神的支柱なのかなと。小さいけど誰よりも男らしく、烏野高校排球部の土台でいようと心がけています。
実際はどういう性格なんですか?
西谷みたいにけっこう騒がしいかも。どっしり構えているタイプではないです(笑)。
演劇「ハイキュー!!」に出演したことで、役者として成長したと感じることはありますか?
この舞台ってすごく特殊な創り方をしていると思うんです。普通、演出家の演出で役者が動くと思うんですけど、演劇「ハイキュー!!」は演出家のウォーリー(木下)さんが役者の意見を積極的に取り入れてくださる方で。出演者同士が気を使うこともなく、役者と演出家が対等に話し合ってその場で意見を出し合いながら、みんなで作っていくんですね。
渕野さんもアイデアを出したりしたんですか?
自分から動かないと埋もれていっちゃうので、このシーンでみんながこうするなら僕はこうしたいと言ったり。柔軟な発想力は、この現場で勉強させていただきました。
演劇「ハイキュー!!」だからこそ、特別に続けてきたことはありますか?
運動量が尋常じゃないじゃないですか。プロテインを飲むようになりました。効果は……あったと思います(笑)。あと、ちょっと話がそれるんですけど、演劇「ハイキュー!!」に出演したことで発見がありました。
発見?
僕、緊張するとトイレに行きたくなるんです。本番が始まる10分前とかに行ってたんですけど、あるとき3分前に行きたくなっちゃって。でも、もう時間がないから行けないので、そのまま本番に出たんです。そしたら時間が経つにつれて大丈夫になっていったんです。なんでだろう?って考えたら、汗として全部出ちゃったんじゃないかなって。それだけ運動量がハンパない舞台だということを言いたかったんですけど(笑)。
烏野高校のメンバーで第一印象から変わった人はいますか?
小坂涼太郎ですね。最初、すごくおとなしそうに見えたんです。で、涼太郎のほうから話しかけてくれたので、おとなしいけどフレンドリーな方だなって思っていたら、ただのうるさいフレンドリーなヤツでした(笑)。
では、最後の質問です。渕野さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
……「部活」ですかね。演劇自体、物語なので本物のスポーツの汗や涙に勝れない部分があると思うんですけど、演劇「ハイキュー!!」は本物の試合くらい感動を呼ぶというか、本当の部活みたいなんです。高校野球とか負けたらすごく悔しがってるし、球児もみんな泣いてるし、応援している人たちもその姿に涙を流したりするじゃないですか。演劇「ハイキュー!!」も同じで、試合で負けたら本当に悔しいし、勝ったら死ぬほどうれしいんです。
芝居だとわかっていても?
そうなんですよ。本当に試合をしているような気持ちになれるんです。そういう意味で「部活」です。
渕野右登(ふちの・ゆうと)
1995年2月14日、北海道出身。A型。2016年、役者デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2017年のシリーズ4作目"進化の夏"から西谷 夕役で出演。

川原一馬 as 縁下 力 インタビュー

2015年の初演から縁下 力を演じてきた川原さん。卒業が発表されたとき、どう思いましたか?
今まで3年間、みんなと一緒に作ってきたので、最初は寂しいという気持ちが押し寄せてきて、その後は、感謝の気持ちとかいろいろな感情が入り乱れましたね。体力的にハードではあるんですけど、演劇の世界で学生生活という青春をまた味わせてもらったなぁって。感謝の気持ちでいっぱいです。
今はどんな気持ちで稽古に臨んでいますか?
気を抜くとフッとした瞬間に寂しさが込み上げてくるんですけど、今はそんなこと言ってられないでしょ!っていう気持ちが強いです。

ひとつの作品を作り上げる作業って苦しいことが多くて、とくに演劇「ハイキュー!!」は、2.5次元舞台にも従来の演劇にもあてはまらない、新しい演劇を作ることを目標に掲げてやってきました。だから卒業してしまうことを意識するよりも、自分たちが出る最後の作品をどこまでおもしろくできるか、お客さまに伝えることができるかっていうことを日々考えてます。
悔いなく最後まで駆け抜けたいですね。
僕たちのチームでできる集大成であり、最後の挑戦だと思ってます。2.5次元舞台に限らず、シリーズ化している作品はどれもそうですけど、最初の基盤を作るのがすごく大変なんです。0を1にする作業ってとても難しくて。だからアイデアをどんどん出していける、クリエイター的な頭脳を持った同世代の役者が、演劇「ハイキュー!!」にたくさんいることを誇りに思います。
縁下 力を演じる際に、大切にしてきたことは何ですか?
原作ファンの中にも、縁下 力が大好きだという方がたくさんいらっしゃると思うんですけど、その人たちを裏切りたくないという気持ちが一番にありました。

でも縁下 力ってシーンの中に描かれていないことも多くて。漫画だと3コマしか出てこないシーンでも説明しなきゃいけなかったりして、そのときにキャラがブレてしまう瞬間があったり。映像やコマだったらその画面から消えれば存在を消すことはできるけど、舞台の場合は板の上につねにいるわけだから、存在感のないことをアピールする演技も難しいですね。
須賀さんがブログで川原さんについて、演劇「ハイキュー!!」において"縁の下の力持ち"だと。
うれしいですね。僕も初演から、名前の通り"縁の下の力持ち"になれればいいなと思って演じてました。原作ファンの方の中にはいろいろな思いを持ってる方もいると思うんですけど、僕自身は精一杯、舞台の上で生きなきゃと思って演じてきたつもりです。
川原さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
縁下は自分と重なるところがあったり、誕生日も一緒だったりして運命を感じていました。ちょうど役者として壁にぶつかった時期でもあったので、この作品に役者人生をかけてみようと思って挑戦した役でもありました。僕にとって転機になった作品なんです。

だから、ひとことじゃ言えないくらい難しいです。自分にとって「ホーム」ではあるんですけど、僕たちは秋公演を最後に、別の場所へ羽ばたかなくちゃいけないし。そしたら「ホーム」じゃなくなってしまうんですよね。
たしかに……。
ソウルメイトと言ってもいいくらい、素晴らしい同年代の役者に出会えた作品なので、新しい「原点」になればいいなと思います。ここを原点にして、次のステップへ進んでいきたいです。
川原一馬(かわはら・かずま)
1990年12月26日、静岡県出身。O型。2000年、役者デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2015年の初演から縁下 力役で出演。

田中啓太 as 澤村大地 インタビュー

田中さんは初演に出演されて、その後、シリーズ5作目の"はじまりの巨人"から復帰という経緯がありました。再出演が決まったときの気持ちを聞かせてください。
初演をやった後、秋沢(健太朗)くんに代わって。僕は作品からは離れたんですけど、みんなとはプライベートで仲良くしていたし、2作目以降も舞台を観に行ってたんです。

だから劇団から離れてはいたけど、ずっと劇団の一員だと思って応援してました。秋沢くんが澤村大地という役を大切につないでくれていたので、僕も彼のやってきたことをうまくつないで、次の澤村大地を演じられればという気持ちでしたね。
再出演というのは演劇「ハイキュー!!」では田中さんが初めてですね。
キャスト変更はあったけど、再び帰ってくるというパターンはなかなかないですよね。特殊ではあるけど、秋沢くんと僕とで作ってきた澤村大地だと思っているので、"はじまりの巨人"以降も見てくださるお客さまに、「秋沢くんの思いが宿ってる」って感じてもらえたらうれしいなと思いながら演じてました。
秋沢さんとふたりで作り上げた役。素敵な話ですね。
じつは"はじまりの巨人"の公演前に、僕から連絡して、秋沢くんとふたりだけで会ったんです。どういう気持ちで澤村大地を演じていたかとか、そういう話をしてから公演に挑めたのですごくよかったですね。だからかな、ふたりで舞台に立ってるという気持ちが強いのは。
キャストやスタッフ、お客さまから「おかえり」という声をかけてもらったときは、どういう気持ちでしたか?
まず稽古のときに演出家のウォーリーさんを始め、キャストのみんなから「おかえり」って言ってもらって、"俺、帰ってきたんだな"という実感が湧いてきました。舞台ではカーテンコールのときにあいさつしたんですけど、お客さまの愛をすごく感じて、本当にうれしかったです。
戻ることに対して、不安もありましたか?
不安は……正直すごくありました。みんなレベルアップしてるから技術的な面でついていけるかという不安もあったし、秋沢くんがやっていた澤村大地しか知らないお客さまもいるわけだから、受け入れてもらえなかったらどうしようという不安もありました。でも、初日の幕が開いて声援や拍手をいただいて、その不安は一気に吹き飛びましたね。
再演以降、演劇「ハイキュー!!」を外側からどういうふうに見ていましたか?
「これはおもしろいわ」って思いました(笑)。お客さんとして客席で一緒になって応援して拍手を送ってました。キャスト目線だと、あのシーンはしんどいなとか考えちゃって楽しめないんですよ。だからお客さんとしてストーリーの中に入り込んだほうが、純粋に楽しめました。すごく新鮮な経験でした。
今年1月に、烏野高校のキャスト全員の卒業が発表されました。
卒業は個々別々かもしれないけど、いつか来るだろうなというのは初演のときから思ってました。僕としては"はじまりの巨人"が一部、次の"最強の場所(チーム)"が二部なんですね。今は秋公演を成功させようという気持ちで、感傷に浸ってる場合ではないです。
では最後に。田中さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
「青春」ですね。初演のDVDのメイキングでも同じ質問があって、そこでも「青春」って答えているんですけど、やっぱり「青春」なんですよね。この座組自体が青春そのものなんですよ。

バレーという部活の話でもあるし、稽古のときも「おはよう」って集まってきて、帰りに「みんなで飯行こうよ」って寄り道するのも青春だし、お芝居しているときも青春だし、演劇「ハイキュー!!」の圧倒的な熱量が「青春」そのものなんですよね。
学生の頃、田中さんもスポーツをしていたんですか?
僕、バレーボールを中高とやっていて、澤村と同じ主将だったので、気持ちがわかるなあと。当時の感覚に戻れるんですよね。演劇「ハイキュー!!」は僕にとって2度目の青春なんです。
田中啓太(たなか・けいた)
1988年4月10日、埼玉県出身。O型。2014年、俳優デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2015年の初演と、2018年のシリーズ5作目"はじまりの巨人"から澤村大地役で出演。

田中尚輝 as 菅原孝支 インタビュー

今年1月に烏野高校のキャスト全員が卒業すると聞いたとき、どう思いましたか?
本当に率直な気持ちを言うと……、2017年11月27日に、"はじまりの巨人"から菅原孝支役として僕が出演することが発表されたんですけど、稽古が始まるのが2018年3月だったので、「俺、まだ誰とも会ってないのに!?」って。たとえるなら、入学してないのに卒業を発表されちゃったみたいな感じでした(笑)。

だから、僕としては寂しいっていうよりも、早く稽古が始まって演劇「ハイキュー!!」の世界に入りたい気持ちのほうが強かったです。
それまで演劇「ハイキュー!!」を観劇したことはあったんですか?
はい。原作も大好きだったし、舞台も観に行ってたので、自分がキャストとして発表されてワクワクしてましたね。今も卒業に対して、感傷的になることはないです。
まったくないですか?
今の烏野高校排球部で出演した演劇「ハイキュー!!」を、演劇史上に名を残すくらいの作品にしたい!という思いしかないです。もしかしたら、秋の公演が始まって、本当に終わりが近づいてきたら、寂しい気持ちになるのかもしれないですけど……。
演劇「ハイキュー!!」に捧げてきた1年だったと思います。
1年って短いかもしれないけど、キャストのみんなとの仲も深まって絆も築けたし、すごく濃い1年でした。みんなと過ごす日々を後悔しないように、1日1日を大切にしようと強く思ってます。
田中さんが演じる菅原孝支は、主将を支える副主将であり、チームを見守るお母さん的存在ですが、どういうところを大事にしてきましたか?
本当の部活をやっているくらい体力的にもハードな作品なので、みんなの様子を見て「いけるか? まだいけるな、いってこい!」みたいに、お芝居以外でも全員の表情を観察して声をかけるようにしてました。

人一倍まわりのことを見ていたり、一歩引いたりするけど譲れないものは絶対に譲らないところが共通点としてあるので、そういう一面を大事にしてます。力強かったりやさしかったり、お母さんみたいだったりお兄ちゃんみたいだったり、いろいろなポジションに入っていけるように菅原を作り上げてきました。
アクロバットやダンスシーンでは、田中さんの身体のキレに目を見張ってしまいました。特技に殺陣、アクション、ジャズダンス、HIPHOPなどありますが、もともとやってらっしゃったんですか?
初めて舞台に立ったのが中学生のときだったんですけど、そのときに身体表現ができたらいいなと思ったので、ダンス、アクロバット、殺陣や剣術のレッスンを始めました。日本史を題材にした舞台に立つことも多いので、日本刀や槍術、短剣の練習もしましたね。
幅が広いですね!!
うまく見せたいという欲から、いろんなことに手を出した結果です(笑)。でもそのおかげで、いろいろな引き出しを持つことができたかなって思います。演劇「ハイキュー!!」が決まってからも、影山達也くんとアクロバットの練習に行って、"はじまりの巨人"で側宙をやったりしました。
大千秋楽時のキャスト一言挨拶のときの、冨森ジャスティンさんによる「菅原への無茶振り」を、先代の猪野広樹さんから引き継いで、田中さんが応えていますが(笑)。
しっかり引き継いでますね(笑)。この現場は、アドリブ力がつくと思います。稽古中も、僕は全然関係ないシーンなのに、「菅原のも見てみたいなー」って振られることもあるし。とにかく、おもしろいことがあったらどんどんやっていこうよっていう座組なんです。「それ、いいね!」ってアイデアを受け入れてくれるので、みんなの士気も上がっていくんですよね。
では、最後の質問になりますが、田中さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
なぞかけですよね? じつは考えてきたんです。
お願いします!
演劇「ハイキュー!!」とかけまして、「稽古終わりで疲れた俺たち」とときます。
その心は?
「スパ行く」。
うまいっ!!
ありがとうございます(笑)。「スパに行く」のと、バレーボールの「スパイク」をかけました。"はじまりの巨人"の地方公演のとき、宿泊先のホテルの大浴場へ行って、(塩田)康平さんに「尚輝、風呂入るぞ」って。宿泊先のホテルの大浴場でふたり、風呂に浸かりました。お湯、冷水、お湯って交互浴しながら身体を癒しました。秋公演の後も、きっと行くと思います(笑)。
田中尚輝(たなか・なおき)
1995年9月26日、兵庫県出身。2010年、役者デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2018年のシリーズ5作目"はじまりの巨人"から菅原孝支役で出演。

冨森ジャスティン as 東峰 旭 インタビュー

冨森さんは初演から東峰 旭役で出演されていますが、キャスト全員の卒業が発表になったとき、どう思いましたか?
寂しい気持ちはもちろんあったけど、いつかは終わりが来るっていうのもわかってたのでそろそろ卒業かなと思ってました。この現場って高校みたいなノリなんですよ。もう1回高校生活を体験してるみたいな。
高校を卒業するような感覚ですか?
だから、2度目の卒業になりますよね(笑)。もっとこの場所にいたい気持ちもあるけど、また数年後みんなと集まったときにどれだけ成長しているかというのも楽しみです。
春に"はじまりの巨人"があって、今は"最強の場所(チーム)"の公演を目前に控えています。気持ちに変化はありますか?
今はこの作品と真剣に向き合って、全力でやり遂げたいという思いですね。たぶん僕だけじゃないと思うんです。この公演に向けていいものにしたい!というみんなのモチベーションが、すごく高まっているなって感じてます。
3年間、東峰 旭を演じていて、東峰が体に染みついて役から抜け出せないということはありませんでしたか?
1年のうち半分以上は東峰でいるわけだし、稽古の期間も長いですしね。自分では気づかなかったんですけど、仲のいい友だちに言われたりします。「今の仕草、すごく東峰っぽかった」とか「口調が東峰だね」とか。最初は似てないと思ってたけど、そういうふうに言われると似てきたのかなって思いますね。
東峰 旭を演じる際に、大事にしていることはありますか?
僕、2.5次元作品に出る際に、役のポジションはすごく意識してるんですけど、キャラクター自体はそんなに意識してなくて。キャラクターに寄せていくというよりも、烏野で自分がどういう立ち位置にいればチームが引き立つかを意識してます。それが結果、頼り甲斐のある東峰っぽさにつながったらいいなと思ってます。
この3年間のつきあいの中で、烏野高校のキャストで第一印象が大きく変わった人はいますか?
キャストの入れ替わりもあったんですけど、……一番は須賀健太ですかね。あの若さで座長ですから、みんなを引っ張っていかなきゃという雰囲気が、最初はあったんですよ。でも公演を重ねていくうちに健太も力の抜きどころがわかってきたのか、フランクになってきたなと思います(笑)。

もともと芝居の感覚がすごく鋭い人なんですけど、公演を重ねるごとに存在感を増していって、やっぱりさすがだなと思いました。とくにここ最近は本当にスゴいなと思います。
それから、恒例となっている東峰の「菅原への無茶振り」(編注:大千秋楽時のキャスト一言挨拶時)ですが。
いつのまにか定番化しましたよね(笑)。
無茶振りの対象が、猪野広樹さんから田中尚輝さんに継承されました(笑)。
そうです、そうです(笑)。いや、尚輝は最高です。あそこまでやってくれるとは思ってませんでした(笑)。僕も毎回楽しみにしてるし、最後までやり続けたいと思います。
では、冨森さんにとって演劇「ハイキュー!!」とは?
「青春」です。最初に高校生活を2回やっていると話しましたけど、高校時代に戻ったような感覚です。
再び青春を謳歌しているという感じですか?
そうですね(笑)。本当にみんな仲がいいんですよね。もちろん仲がいいだけじゃなくて、稽古中に熱くなって意見がぶつかったりするけど、衝突したぶんまた絆が深まってさらにチームワークがよくなっていきました。烏野キャストの集大成として、そこを見せられたらいいなと思ってます。
冨森ジャスティン(とみもり・ジャスティン)
1989年6月27日、埼玉県出身。O型。2008年、俳優デビュー。演劇「ハイキュー!!」は、2015年の初演から東峰 旭役で出演。

作品情報

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」"最強の場所(チーム)"
<日程・場所>
【東京公演】
10月20日(土)〜10月28日(日)@TOKYO DOME CITY HALL
【広島公演】
11月9日(金)〜11月10日(土)@はつかいち文化ホール さくらぴあ 大ホール
【兵庫公演】
11月15日(木)〜11月18日(日)@あましんアルカイックホール
【大阪公演】
11月23日(金・祝)〜11月25日(日)@梅田芸術劇場 メインホール
【宮城公演】
11月30日(金)〜12月2日(日)@多賀城市民会館 大ホール
【東京凱旋公演】
12月7日(金)〜12月16日(日)@日本青年館ホール
原作:古舘春一「ハイキュー!!」(集英社「週刊少年ジャンプ」連載中)
演出・脚本:ウォーリー木下
音楽:和田俊輔
<出演>
須賀健太/影山達也/小坂涼太郎 三浦海里 塩田康平 渕野右登 川原一馬 田中啓太 田中尚輝 冨森ジャスティン/ ほか
http://www.engeki-haikyu.com/
© 古舘春一/集英社・ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

サイン入りポラプレゼント

今回インタビューをさせていただいた、演劇「ハイキュー!!」キャスト10名のサイン入りポラを抽選で3名様にプレゼント。ご希望の方は、下記の項目をご確認いただいたうえ、奮ってご応募ください。

応募方法
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受付期間
2018年10月19日(金)12:00〜10月25日(木)12:00
当選者確定フロー
  • 当選者発表日/10月26日(金)
  • 当選者発表方法/応募受付終了後、厳正なる抽選を行い、個人情報の安全な受け渡しのため、運営スタッフから個別にご連絡をさせていただく形で発表とさせていただきます。
  • 当選者発表後の流れ/当選者様にはライブドアニュース運営スタッフから10月26日(金)中に、ダイレクトメッセージでご連絡させていただき10月30日(火)までに当選者様からのお返事が確認できない場合は、当選の権利を無効とさせていただきます。
キャンペーン規約
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