仕事もせず泥酔状態の家政婦(画像は『New York Post 2018年10月2日付「Worst maid ever drank my booze, wrecked my home and passed out on the floor」(Kristen Nepomuceno)』のスクリーンショット)

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家政婦といえば家事のプロというイメージがあるが、全てがそうとは言い難いようだ。このほどアメリカで、ハウスクリーニングのため家政婦を依頼した女性が苦言を呈した。雇った家政婦が掃除どころか、自宅の食べ物を食い散らかしたうえに泥酔していたのだ。『New York Post』などが伝えている。

ニューヨークのブルックリンに住むジュヌビエーブ・スノーさん(Genevieve Snow、29)が今月1日にFacebookに投稿した内容が物議を醸している。そこには彼女が住んでいるアパートの部屋の掃除を8月27日に依頼した清掃会社「ジョアンナ・クリーニング・サービス」について書かれている。

ジュヌビエーブさんの投稿内容によるとこの日、同社から2人の家政婦がやって来た。以前も同社を利用して満足していたジュヌビエーブさんは、特になんの心配もなく家政婦に180ドル(約20,200円)とチップの60ドル(約6,730円)を渡して自宅をあとにした。

しかし今回の彼女達の仕事は、ジュヌビエーブさんの期待を大きく裏切った。夕方5時半頃に彼女のルームメイトであるクリスティン・ネポムセーノさん(Kristen Nepomuceno、28)が帰ってくると、部屋にいつもと違う違和感があったという。混乱して部屋を見渡すと、明かりのついていないキッチンで家政婦の女性が泥酔して床で眠っていた。

もう一人の家政婦の姿はそこになく、スパイスや調味料を保管しているラックは破損して横に倒され、石鉢も割れていた。リビングルームでは大理石のテーブルがひっくり返されており、他にも物が壊れているだけではなく、ボトルに8割ほど入っていたリキュールはほぼ底をついていた。

全ての原因はそこに寝ている家政婦だということが一目で分かる状態だった。恐怖を感じたクリスティンさんは思わず部屋を飛び出して、すぐに警察に通報した。そして駆けつけた警察官とともに再び部屋に入ると、家政婦は既に目を覚ましており、ソファに座ってチョコレートアイスクリームを食べていたそうだ。

この家政婦はブローカーズ・ロンドン・ジンのボトルを1本飲みつくしたうえに他のアルコールにも手を付けて泥酔し、預かった鍵も無くしてしまったという有様だった。ニューヨーク警察は酔っている家政婦をウッドハル病院まで送り届けた。そして調べにより、この家政婦は特に罪を犯したこともないため警察は調書をとらなかった。

警察はジュヌビエーブさん達へ「民事裁判を起こすことができる」とアドバイスをしたところ、ジュヌビエーブさんは既に家政婦に支払ったクリーニング代に加え、破損した家具や紛失した鍵のせいで新しく設置したドアロックの費用などをジョアンナ・クリーニング・サービスのジョアンナ・オルトゥシェフスカさん(Joanna Oltuszewska)に請求した。

これに対し、ジョアンナさんはお詫びの言葉とともに、このたび問題を起こした家政婦に関して次のように明かした。

「彼女はこれまで問題など起こすことはまったくありませんでした。しかし最近、彼女が19年連れそった夫が彼女のもとを去ってしまったのです。しかもちょうどあなたの部屋を掃除していた時、10代の娘から『妊娠した』という連絡を電話で受け、自暴自棄になって感情を止めることができず、その場でアルコールを飲んでしまったそうです。」

ジョアンナさんからは家政婦が飲み食いした分を支払い、今回の部屋の掃除を別の家政婦に対応させたうえで今後2回分のハウスクリーニングを無料で提供すると申し出があった。しかしジュヌビエーブさんはこの申し出を断り、返金を求めている。

このやり取りは1か月ほど続いているが、ジョアンナさんは断固として返金に応じることが無いためジュヌビエーブさんは裁判に持ち込む予定とのことだ。

画像は『New York Post 2018年10月2日付「Worst maid ever drank my booze, wrecked my home and passed out on the floor」(Kristen Nepomuceno)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)