アーセナルで上々の成績を収めているラカゼットだが、プレミアを取り巻く環境には思うところがあったようだ。 (C) Getty Images

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 約2週間に渡るインターナショナルウイーク期間中、代表チームに招集された選手たちが国の威信をかけて戦う一方で、招集外となった選手たちは思い思いの過ごし方で、つかの間の休養期間を過ごしている。

 アーセナルのフランス人ストライカー、アレクサンドル・ラカゼットもそのひとりで、フランス紙『Le Progrès』によれば、彼は月曜日から生まれ故郷のリヨンに里帰りし、地元のインターナショナルスクールで開かれたサッカー教室にゲストとして登場するなど、精力的に活動したという。

 リーグ・アンで3年連続20ゴールという成績を残していた昨夏に、鳴り物入りでアーセナルに加わったラカゼットは、すぐさまレギュラーに定着し、プレミアリーグでは32試合に出場して14ゴールという堂々たる数字を残した。

 プレミア挑戦2年目を迎えた今シーズンも8試合で4ゴールと、まずまずのパフォーマンスを披露しているラカゼット。そんな27歳の点取り屋は、イングランドと母国フランスの“違い”について持論を述べた。
 
「リーグ・アンが懐かしいね」と回想する彼いわく、その“違い”はスタンドにあるという。

「フランスのリーグには、雰囲気がある。イングランドでは、試合を観ているのはファンというよりも見物客だ。フランスのスタジアムの方が良い雰囲気なのは間違いない」

 フランス屈指の名門リヨンで8年間プレーし続け、スタンドからは常にシビアな目で見られていたラカゼット。それだけに、地元ファンだけでなくあらゆる各国のファンをかき集め、いわゆる“ミーハー”も少なくないプレミアリーグのスタンドに違和感を覚えたのかもしれない。その真意のほどは定かではないが……。