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構造計算書偽造問題、建築士試験に問題も

【PJ 2005年12月12日】− 構造計算書偽造問題について14日にいよいよ証人喚問が行われる。何が出てくるか見当がつかない。今回構造計算書が偽造されたマンションの住民やオーナー、あるいはホテルのオーナーの心中は計りしれないものがある。いまや責任所在のなすり状態で、世の中の許可とか、免許といった国家のお墨付きといったものが全て疑わしくなっている。今回の事件の焦点は結局そこにあるのではないだろうか。

 私もその端くれだが、1級建築士そのものの資質が問われる。1級建築士の数は現在約27万人。その国家試験を受けるには、2級建築士は4年以上、大学の建築・土木学科の卒業生は2年以上、短大・高専卒業生は4年以上の実務経験が必要になる。高さ13メートル、延べ床面積300平方メートルを超える鉄筋コンクリートのマンションは、1級建築士でないと設計できない。

 逆に考えると、大学卒業して3年後に、1級建築士として多くの人々が居住するマンションなどを設計できるわけである。現実的に設計しようと思っても現実的には不可能だ。最低でも10年、15年の経験と十分な専門知識、あるいは世の中の常識とか動向、将来性、地学や物理学などといった、ありとあらゆる知識と常識の問われる資格である。しかし、資格は与えられてしまうのである。

 資格の難易度を上げ、建築士としての十分な現状能力の掌握をしたうえで、1級建築士の資格を与えるべきだ。実際、実務のうえで感じる事だが、ペーパードライバー的建築士を多く見かける。建築士浪人もいる。仕事もろくにしないで学生気分だ。おそらく犬小屋も十分設計できない建築士の誕生がそこにある。

 世の建築士に問いたい。真実を見据えモラルと常識、そして卓越した技術と自信。それが少しでも欠けていると思えば人の集う建築物の設計はしないことだ。今後、専門的な立場から客観的にこの問題を追求したいと考えている。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 藤井 一朗【 広島県 】
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