新iPhoneの修理費は2倍以上に? 保証サービスの有無で天国と地獄の違いになる

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間もなく発売から一ヶ月か経過する2018年モデルの最新iPhoneの「iPhone XS」と「iPhone XS Max」。徐々に本体の容量やカラーによる欠品も解消されはじめ、これから購入をしようという人もいることでしょう。
さらに今月末には「iPhone XR」の発売も控えており、そちらの発売を待っているという人もいる多いようです。

今年のiPhoneの大きな特徴としては
・ホームボタンが全モデルで廃止された
・代わりに顔認証「Face ID」に対応した
・最新のA12 BionicをCPUに搭載し、高性能化した
などが挙げられますが、それ以上に消費者として注目したいのが「本体価格」です。

廉価版とも言われながら、これから発売されるiPhone XR 64GBモデルでも10万円前後の価格となります。最も高いモデルのiPhone XS Max 512GBを選ぶと、税込で20万円近い価格にもなります。

もちろん、大手の携帯電話会社であれば、毎月の負担を少なくできる分割払いや割引が用意されていますので、これだけ高価格であっても従来通りに機種変更を行うことは可能です。

しかし、元が高価なモデルですので、
・落下させて画面を割ってしまった
・落下させて動作が不調になった
・充電が不調になった
など、破損や動作不調での修理費を気にする声が今まで以上に大きくなっています。

そこで今回はiPhone XSなど、2018年最新モデルの保証サービスについてご紹介していきます。

○保証未加入の修理費は従来モデル比、2倍以上
iPhoneといえば、修理が行えるのは契約している携帯電話のショップではなく
・Apple Store
・Apple認定の修理サービス店
・配送による預かり修理、交換
こちらになりますので、注意が必要です。
今までにiPhoneを利用したことがある人であれば、購入時に説明があったはずなので、既にご存知の方も多いでしょう。




このApple Storeでの修理について「高い」といった声も聞かれます。
ただ、そうした声は、「保証サービス」に加入していなかった場合が多いようです。

AppleではiPhoneの修理・交換費用を安価に済ませられる保証サービス「Apple Care+ for iPhone」が用意されています。

以下は2018年モデルにおいて、ディスプレイの修理、または本体の修理・交換にかかる費用を
・Apple Care+ for iPhoneに加入
・非加入
でまとめたものです。




修理費用ですが、全く保証に入っていなかった場合、画面を割ってしまって交換を行うと3万円〜4万円ほどの修理費用が発生します。
Apple Care+ for iPhoneに加入していれば、この修理費用は4,000円弱で済むため、もしもを考えれば加入した方が安心して利用できるのは間違いありません。

また、参考までに買い替え時期を迎えている人も多いであろう「iPhone 7」の修理費用も載せています。
iPhone 7や、それ以前のモデルを使っていて修理を行ったことがあると「修理費用はこれくらい」と考えてしまいがちですが、2017年に登場した「iPhone X」以降の
・Face IDを搭載
・または有機ELを採用
したiPhoneでは修理・交換費用が従来モデルの2倍か、それ以上かかるようになっている点は注意が必要です。

○携帯会社によって保証サービスの種類や内容が違う
高い本体代に比例するように高額な修理費用がかかることはわかりました。

次に保証費用はどのくらいかかるのか?
これも確認しておきましょう。

上でご紹介したApple Care+ for iPhoneですが、SIMフリー版を購入した場合、
・購入から30日以内に、
・加入料金22,800円の一括払い
で加入する必要があります。

本体価格がただでさえ高いiPhone XSシリーズで、さらに2万円以上の保証加入料を購入から30日以内に支払うことは、かなりハードルが高いと言えるでしょう。

SIMフリー版ではなく、大手の携帯電話会社での契約・購入を行う場合は、
Apple Care+ for iPhone、または各社が独自に提供する保証サービスに「月額払い」で加入することができます。




各社が提供するiPhoneの保証サービスでは、
・NTTドコモ
Apple Care+ for iPhoneをそのまま月額払いで契約できる
・au、SoftBank
Apple Care+ for iPhoneの保証期間を延長、紛失保証をセット
といった内容になっています。
また、NTTドコモでは紛失や盗難に対応した保証サービスとして、Apple Care+ for iPhoneとの併用はできませんが「ケータイ補償サービス for iPhone・iPad」も用意されています。

月額はどれも1,000円前後の価格が設定されており、2年間の総額で見るとApple Care+ for iPhoneの加入に22,800円を支払うのとそこまで大きな差はありません。
また、48回払い=4年間の購入の選択肢を用意しているau、SoftBankでは最長4年間の保証を行ってくれるなど、より安心して利用できるサービス内容にもなっています。

新しいiPhoneは、破損や故障などの修理費用が、上にも書いた通り、以前のiPhoneに比較して、かなり高額となっています。

また新iPhoneの本体代も高額にもなっているため、容易に買い替えることも難しいと思われます。

つまり、新iPhoneでは、購入時に
・安心
・安い修理費
これを確保するために「保証サービス」への加入は必須となったと言えるかもしれません。
特に大手の携帯電話会社での購入であれば、月額払いで月々の負担も少なくできるため、「保証サービス」加入のメリットは大きいと思われます。

これからiPhone XS、XRなどの最新モデルを購入予定の人は、本体の容量やカラーだけでなく、保証サービスについても真剣に検討して判断するといいでしょう。


迎 悟