デル ポトロの怪我は右膝蓋骨の骨折と判明。「Nitto ATPファイナルズ」欠場の可能性も。

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世界4位のフアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)の怪我は右膝蓋骨の骨折だと明らかになった。ATP(男子プロテニス協会)の公式サイトなどが報じた。

デル ポトロは、先週行われた「ATP1000 上海」(中国・上海/10月7〜14日/ハードコート)で、3回戦に進出。ボルナ・チョリッチ(クロアチア)との試合中に転倒して膝を激しく打ち付けたことから、途中棄権していた。

デル ポトロは試合後に「非常に強い痛みを感じていた。足腰が安定せず力も入らなかったので、試合を継続しないことが最善の判断だった。これ以上のリスクを取りたくない」と話していた。

その後、今回の診断について「とても厳しい瞬間だった」とした上で、「全然力が入らなくなった。回復については今は何とも考えられない。こんなことが起こるなんて、思ってもいなかった」という。

デル ポトロは現在、今季最終戦の「Nitto ATPファイナルズ」の出場権の獲得を競うレース・トゥ・ロンドンで3位に入っており、すでに出場する資格を得ていたが、今回の骨折により出場が危ぶまれることになりそうだ。

また、デル ポトロが最終戦に出場しなければ、現時点で、レース・トゥ・ロンドンで9位につけている錦織圭(日本/日清食品)が代わりに出場する可能性がでてくる。

デル ポトロは長期間にわたって怪我に苦しんできており、今回の骨折で再び自身の身体と向き合わなければならなくなった形だ。

デル ポトロの過去の怪我については、2009年に「全米オープン」を制したが、翌年に右手首の手術を実施。2013年には世界5位にまで順位を戻したものの、2014年と2015年には左手首の手術を3度行っていた。

デル ポトロはその後復帰して今年にはキャリアハイの3位につけていた。それだけに、今後の動向を慎重に見守る必要がありそうだ。

(テニスデイリー編集部)

※写真は「ATP1000 上海」3回戦で治療を受けるデル ポトロ
(Photo by Fred Lee/Getty Images)