Pixel 3実機レビュー! 6つの驚きを見た完成度の高い1台
●「ここがスゴいよ」その1:画面サイズだけで選べる2台
Google純正のスマートフォン「Pixel 3」が発表されました。Google自身が開発することで、特に早期のOSアップデートが期待できるというのがメリットで、Googleが開発するスマートフォン向けの機能がふんだんに利用できるというのも特徴です。
今回、短期間ではありますがレビューする機会を得たので、筆者が実際使ってみて「ここがスゴいよ!」と感じた部分をピックアップしたファーストインプレッションをお届けします。
Pixel 3は、コンパクトなPixel 3と画面の大きいPixel 3 XLの2モデルが用意されています。デザインは奇をてらってませんが、Pixel 3 XLにはノッチあり、Pixel 3はノッチなしという違いがあります。
背面はツートーンで、上部3分の1ほどはつるつるした、残りの下3分の2は少しサラッとした手触りに加工したガラスになっています(前面・背面ともにCorning Gorilla Glass 5を採用)。高級感というほどではないですが、シンプルでクリーンなイメージのデザインになっています。
この2モデル、サイズとノッチ以外はほとんど変わりはありません。バッテリー容量が大きいPixel 3 XLの方が多少バッテリー寿命が長いですが、基本的には本体と画面のサイズで決めればいいでしょう。
iPhone Xよりもやや細く、長いPixel 3は非常に持ちやすく、片手利用も無理なくできます。Pixel 3 XLは、画面サイズが大きくなっていますが、一般的な縦長ディスプレイの大型Androidと変わらないぐらいのサイズです。
個人的には持ちやすさでPixel 3に軍配が上がりますが、私がほかに大画面スマートフォンを持っているからで、これ1台で済ませようというなら、Pixel 3 XLの方が便利でしょう。どちらも、同クラスの中では軽く感じるので使いやすい印象です。
機能に違いがないので、単純に画面サイズだけで選べるというのは、メリットでもデメリットでもありますが、個人的には嬉しいポイントです。
○「ここがスゴいよ」その2:最新OSが一番に使える
そんなPixel 3の一番のメリットは、やはり最新のOSが使えるという点でしょう。現時点の最新OSはAndroid 9(Pie)。今のところ、auとソフトバンクが発表したXperia XZ3で搭載が明かされているため「最速」というわけではありませんが、今後のアップデートは、ほかの機種よりも早期に提供されることが期待できます。
GoogleによればOSアップデートは3年間は提供されるとしています。アプリなどの開発者や、新しいもの好きの人にとっては大きなメリットでしょう。
そのAndroid 9ですが、操作性が大きく変わっています。これまで画面下部に並んでいた3つの操作キーは、戻る、ホーム、最近使ったアプリという3つの機能を備えていましたが、これが変更され、細いバーが表示されるだけになりました。
このバーはホームボタンで、タッチするとホーム画面に戻れます。長押しするとGoogleアシスタントが起動します。ホーム画面以外だと、バーの横に戻るボタンが現れます。細く小さくなった戻るボタンですが、やはりこれがあると便利です。
どの画面でも、ホームボタンを上にスワイプすると最近使ったアプリがグラフィカルに表示されます。その下には「予測されるアプリと操作」というアプリが表示されています。使用頻度などを見てアプリを表示しているのかもしれませんが、現時点でルールや精度はわかりません。
そのまま指を離さずにさらに上にスワイプすると、アプリ一覧全体が表示されます。ホーム画面に戻らなくてもアプリ一覧にアクセスできるようになったのは使い勝手が向上しました。ホームボタンを右にスワイプすると、最近使ったアプリが高速で切り替えられます。
UIとしては最新のiOSと似ているところもありますし、ほかのAndroidスマートフォンメーカーで見たこともあるものですが、戻るボタンもありますし、まずまず使いやすいUIだと思います。
こうしたUIはOSアップデートでいきなり変わることもありますし、Googleは躊躇なく切り替えるタイプなので、同じUIでないと混乱する、という人はあまり選択しない方がいいかもしれません。逆にいえば、「Googleの考える最新のスマホUI」を体感したい人は、ぜひPixel 3を選ぶべきでしょう。
こうしたポイント以外にも、Android 9による変更点は色々あります。次期Android(Android Q?)を早期に体験できるのもPixel 3の強みです。iOSとは異なり、一斉にOSアップデートが配信されないAndroidは、Pixelといえども変わりはありません。とはいえ、ほかのAndroidに比べれば早期に最新OSを使える可能性は高く、配信は確実にされるので、最新OSが必要な人は選ぶべきでしょう。
●「ここがスゴいよ」その3:おサイフケータイが使える
Pixel 3は、いよいよFeliCaを搭載しておサイフケータイサービスに対応しました。日本のキャリア端末ですと一般的ですが、SIMフリー端末で対応している機種はあまり多くはありません。
ここまで一般的に使われているのは日本だけということもあって、グローバル端末が対応することはレアなのですが、何しろ国内最大シェアのiPhoneが、日本向けだけでなくグローバル向けの端末でもFeliCaを搭載しているため、Googleの対応も期待されていました。
今回、Pixel 3は日本版のみFeliCa対応になったようです。これは残念なところですが、それでも国内向けの端末でFeliCaを搭載したことは大きな前進です。FeliCaを搭載したことで、おサイフケータイサービスも利用できるようになっています。
通常のおサイフケータイで利用できるモバイルSuica、楽天Edy、WAON、nanacoといった電子マネー、iD、QUICPayといったクレジットカードサービスのいずれも利用可能です。iDでは、やや特殊な設計のdカードが利用できないという、おサイフケータイ対応SIMフリー端末共通の課題はありますが、それ以外は通常のおサイフケータイ対応端末と同じように使えます。
GoogleのウォレットサービスであるGoogle Payにも対応し、SuicaやEdy、WAON、nanacoの発行や利用が可能です。Google Pay自体は、「簡単にSuicaなどを発行してすぐに利用が始められる」のが特徴ですが、日常的に使う多くの電子マネーや会員証、ポイントカードなどをきちんと使おうとすると、おサイフケータイアプリの登録が必要になります。おサイフケータイアプリでは、一部のQUICPay対応クレジットカードを登録することもできます。
ただ、Google Payは、現状ではおサイフケータイのフロントエンドといった形で、「おサイフケータイにGoogle Pay風の服を着せた」というぐらいの内容です。海外では、クレジットカードやデビットカードを登録して、NFCを使った非接触決済に使われているGoogle Payですが、日本では同様の機能は搭載されていません。
これに対してアップルはApple PayでFeliCaとNFCの両方に対応し、一度設定すれば、日本ではFeliCa、海外ではNFCの決済がそのまま使える利便性を実現しています。これには、アップルだけでなく各社がかなりの協力をしていますが、Googleはそこまでいたっていません。
そうした課題はあるものの、Googleの最新端末でおサイフケータイ対応を果たしたのは大きいでしょう。おサイフケータイを搭載しながら早期のアップデートが実現できるとなれば、ほかの日本メーカーの端末も、アップデートが楽になるかもしれません。
次は、グローバルでのFeliCa対応を期待したいと思います。
○「ここがスゴいよ」その4:Googleレンズが強力
Pixel 3発表会でも特にアピールされたのがカメラ機能ですが、今回は、ファーストインプレッションで試用期間が短く、きちんと検証できていません。カメラ機能に関しては後日、改めてレビューしたいと思います。
しかし、カメラアプリに統合された「Googleレンズ」は強力です。カメラアプリの下にあるモード切替で「その他」から「レンズ」を選ぶとGoogleレンズが起動します。
Googleレンズは、画像認識によって現実世界を認識するGoogleのサービスを利用したものです。手書きでも印刷文字でも、現実のテキストを認識してテキスト化し、データコピーやURLのアクセスが可能になります。
さらに翻訳機能も利用できますので、海外でわからない言葉があっても、カメラを向けるだけで翻訳できるのが便利です。「物」も認識しますので、例えば商品や建物などを認識して情報を調べられます。
●「ここがスゴいよ」その5:新しい操作方法がスゴい?
Pixel 3ならではの新しい操作としては、本体の左右をぎゅっと握るとGoogleアシスタントが起動する「Active Edge」です。これ自体は、HTC製スマートフォン「HTC U11」でも搭載されていた機能ですが、ボタンタッチをする必要がなく、持っている状態でそのまま握ればGoogleアシスタントを起動できます。
特にほかの機能割り当てができるわけではないので、まさに「Googleのためのスマートフォン」という印象ですが、これでGoogleアシスタントはホームボタン長押し、「OK, Google」の呼びかけ、そしてこのActive Edgeという3種類の呼び出し方ができるようになりました。
ほんの一手間なので、わざわざActive Edgeを搭載する必要があるかは難しいところではありますが、感度も調整できて、それほど邪魔にはならなそうです。握り方によって、ホームボタンを使うのに握り方を変える必要がある、という人は試してみるといいかもしれません。
Googleとしては、色々な呼び出し方を作ってとにかくGoogleアシスタントを利用して欲しいのでしょう。Active Edgeは単機能なので、開発者側のカスタマイズでもできれば意味はありそうですが、実験的なUIということかもしれません。
○「ここがスゴいよ」その6:AIがスゴい
さて、ここまで書いてきて、「そんなにスゴいの?」と思ったあなた。正解です。最近のスマートフォンは、SoCからOSまで共通で、デザインもだいたい似通っているので、特別な機能というのは実現しにくくなっています。
Pixel 3が凄いのは、実際のところはGoogleのサービスがふんだんに統合されている点です。カメラはその代表で、Googleレンズは元より、撮影時に被写体を認識して目つぶりしていない笑顔の写真を自動で選択したり、高画質なデジタルズーム処理をしたりといった機能も、機械学習の成果によるものといいます。
カメラ機能では、AR技術を使ったPlayground(撮影写真の中に3Dキャラクターを写り込ませる機能)も特徴的で、もちろん、GoogleアシスタントもAIを使ったサービスとして重要です。
○Googleのサービスを真っ先に使える端末
スマートフォンとして最高を目指したわけでも、開発者用のリファレンス端末として開発したわけでもない、というのがPixel 3でしょう。立ち位置の難しい端末ではありますが、Googleのサービスを真っ先に利用するためのフロントエンド、という位置づけといえそうです。
完成度は高いので、難しいことは考えずに、軽量、大画面、高画質のシンプルなスマートフォン、ということでチョイスするのも悪くはない選択だと思います。
Google純正のスマートフォン「Pixel 3」が発表されました。Google自身が開発することで、特に早期のOSアップデートが期待できるというのがメリットで、Googleが開発するスマートフォン向けの機能がふんだんに利用できるというのも特徴です。
今回、短期間ではありますがレビューする機会を得たので、筆者が実際使ってみて「ここがスゴいよ!」と感じた部分をピックアップしたファーストインプレッションをお届けします。
背面はツートーンで、上部3分の1ほどはつるつるした、残りの下3分の2は少しサラッとした手触りに加工したガラスになっています(前面・背面ともにCorning Gorilla Glass 5を採用)。高級感というほどではないですが、シンプルでクリーンなイメージのデザインになっています。
この2モデル、サイズとノッチ以外はほとんど変わりはありません。バッテリー容量が大きいPixel 3 XLの方が多少バッテリー寿命が長いですが、基本的には本体と画面のサイズで決めればいいでしょう。
iPhone Xよりもやや細く、長いPixel 3は非常に持ちやすく、片手利用も無理なくできます。Pixel 3 XLは、画面サイズが大きくなっていますが、一般的な縦長ディスプレイの大型Androidと変わらないぐらいのサイズです。
個人的には持ちやすさでPixel 3に軍配が上がりますが、私がほかに大画面スマートフォンを持っているからで、これ1台で済ませようというなら、Pixel 3 XLの方が便利でしょう。どちらも、同クラスの中では軽く感じるので使いやすい印象です。
機能に違いがないので、単純に画面サイズだけで選べるというのは、メリットでもデメリットでもありますが、個人的には嬉しいポイントです。
○「ここがスゴいよ」その2:最新OSが一番に使える
そんなPixel 3の一番のメリットは、やはり最新のOSが使えるという点でしょう。現時点の最新OSはAndroid 9(Pie)。今のところ、auとソフトバンクが発表したXperia XZ3で搭載が明かされているため「最速」というわけではありませんが、今後のアップデートは、ほかの機種よりも早期に提供されることが期待できます。
GoogleによればOSアップデートは3年間は提供されるとしています。アプリなどの開発者や、新しいもの好きの人にとっては大きなメリットでしょう。
そのAndroid 9ですが、操作性が大きく変わっています。これまで画面下部に並んでいた3つの操作キーは、戻る、ホーム、最近使ったアプリという3つの機能を備えていましたが、これが変更され、細いバーが表示されるだけになりました。
このバーはホームボタンで、タッチするとホーム画面に戻れます。長押しするとGoogleアシスタントが起動します。ホーム画面以外だと、バーの横に戻るボタンが現れます。細く小さくなった戻るボタンですが、やはりこれがあると便利です。
どの画面でも、ホームボタンを上にスワイプすると最近使ったアプリがグラフィカルに表示されます。その下には「予測されるアプリと操作」というアプリが表示されています。使用頻度などを見てアプリを表示しているのかもしれませんが、現時点でルールや精度はわかりません。
そのまま指を離さずにさらに上にスワイプすると、アプリ一覧全体が表示されます。ホーム画面に戻らなくてもアプリ一覧にアクセスできるようになったのは使い勝手が向上しました。ホームボタンを右にスワイプすると、最近使ったアプリが高速で切り替えられます。
UIとしては最新のiOSと似ているところもありますし、ほかのAndroidスマートフォンメーカーで見たこともあるものですが、戻るボタンもありますし、まずまず使いやすいUIだと思います。
こうしたUIはOSアップデートでいきなり変わることもありますし、Googleは躊躇なく切り替えるタイプなので、同じUIでないと混乱する、という人はあまり選択しない方がいいかもしれません。逆にいえば、「Googleの考える最新のスマホUI」を体感したい人は、ぜひPixel 3を選ぶべきでしょう。
こうしたポイント以外にも、Android 9による変更点は色々あります。次期Android(Android Q?)を早期に体験できるのもPixel 3の強みです。iOSとは異なり、一斉にOSアップデートが配信されないAndroidは、Pixelといえども変わりはありません。とはいえ、ほかのAndroidに比べれば早期に最新OSを使える可能性は高く、配信は確実にされるので、最新OSが必要な人は選ぶべきでしょう。
●「ここがスゴいよ」その3:おサイフケータイが使える
Pixel 3は、いよいよFeliCaを搭載しておサイフケータイサービスに対応しました。日本のキャリア端末ですと一般的ですが、SIMフリー端末で対応している機種はあまり多くはありません。
ここまで一般的に使われているのは日本だけということもあって、グローバル端末が対応することはレアなのですが、何しろ国内最大シェアのiPhoneが、日本向けだけでなくグローバル向けの端末でもFeliCaを搭載しているため、Googleの対応も期待されていました。
今回、Pixel 3は日本版のみFeliCa対応になったようです。これは残念なところですが、それでも国内向けの端末でFeliCaを搭載したことは大きな前進です。FeliCaを搭載したことで、おサイフケータイサービスも利用できるようになっています。
通常のおサイフケータイで利用できるモバイルSuica、楽天Edy、WAON、nanacoといった電子マネー、iD、QUICPayといったクレジットカードサービスのいずれも利用可能です。iDでは、やや特殊な設計のdカードが利用できないという、おサイフケータイ対応SIMフリー端末共通の課題はありますが、それ以外は通常のおサイフケータイ対応端末と同じように使えます。
GoogleのウォレットサービスであるGoogle Payにも対応し、SuicaやEdy、WAON、nanacoの発行や利用が可能です。Google Pay自体は、「簡単にSuicaなどを発行してすぐに利用が始められる」のが特徴ですが、日常的に使う多くの電子マネーや会員証、ポイントカードなどをきちんと使おうとすると、おサイフケータイアプリの登録が必要になります。おサイフケータイアプリでは、一部のQUICPay対応クレジットカードを登録することもできます。
ただ、Google Payは、現状ではおサイフケータイのフロントエンドといった形で、「おサイフケータイにGoogle Pay風の服を着せた」というぐらいの内容です。海外では、クレジットカードやデビットカードを登録して、NFCを使った非接触決済に使われているGoogle Payですが、日本では同様の機能は搭載されていません。
これに対してアップルはApple PayでFeliCaとNFCの両方に対応し、一度設定すれば、日本ではFeliCa、海外ではNFCの決済がそのまま使える利便性を実現しています。これには、アップルだけでなく各社がかなりの協力をしていますが、Googleはそこまでいたっていません。
そうした課題はあるものの、Googleの最新端末でおサイフケータイ対応を果たしたのは大きいでしょう。おサイフケータイを搭載しながら早期のアップデートが実現できるとなれば、ほかの日本メーカーの端末も、アップデートが楽になるかもしれません。
次は、グローバルでのFeliCa対応を期待したいと思います。
○「ここがスゴいよ」その4:Googleレンズが強力
Pixel 3発表会でも特にアピールされたのがカメラ機能ですが、今回は、ファーストインプレッションで試用期間が短く、きちんと検証できていません。カメラ機能に関しては後日、改めてレビューしたいと思います。
しかし、カメラアプリに統合された「Googleレンズ」は強力です。カメラアプリの下にあるモード切替で「その他」から「レンズ」を選ぶとGoogleレンズが起動します。
Googleレンズは、画像認識によって現実世界を認識するGoogleのサービスを利用したものです。手書きでも印刷文字でも、現実のテキストを認識してテキスト化し、データコピーやURLのアクセスが可能になります。
さらに翻訳機能も利用できますので、海外でわからない言葉があっても、カメラを向けるだけで翻訳できるのが便利です。「物」も認識しますので、例えば商品や建物などを認識して情報を調べられます。
●「ここがスゴいよ」その5:新しい操作方法がスゴい?
Pixel 3ならではの新しい操作としては、本体の左右をぎゅっと握るとGoogleアシスタントが起動する「Active Edge」です。これ自体は、HTC製スマートフォン「HTC U11」でも搭載されていた機能ですが、ボタンタッチをする必要がなく、持っている状態でそのまま握ればGoogleアシスタントを起動できます。
特にほかの機能割り当てができるわけではないので、まさに「Googleのためのスマートフォン」という印象ですが、これでGoogleアシスタントはホームボタン長押し、「OK, Google」の呼びかけ、そしてこのActive Edgeという3種類の呼び出し方ができるようになりました。
ほんの一手間なので、わざわざActive Edgeを搭載する必要があるかは難しいところではありますが、感度も調整できて、それほど邪魔にはならなそうです。握り方によって、ホームボタンを使うのに握り方を変える必要がある、という人は試してみるといいかもしれません。
Googleとしては、色々な呼び出し方を作ってとにかくGoogleアシスタントを利用して欲しいのでしょう。Active Edgeは単機能なので、開発者側のカスタマイズでもできれば意味はありそうですが、実験的なUIということかもしれません。
○「ここがスゴいよ」その6:AIがスゴい
さて、ここまで書いてきて、「そんなにスゴいの?」と思ったあなた。正解です。最近のスマートフォンは、SoCからOSまで共通で、デザインもだいたい似通っているので、特別な機能というのは実現しにくくなっています。
Pixel 3が凄いのは、実際のところはGoogleのサービスがふんだんに統合されている点です。カメラはその代表で、Googleレンズは元より、撮影時に被写体を認識して目つぶりしていない笑顔の写真を自動で選択したり、高画質なデジタルズーム処理をしたりといった機能も、機械学習の成果によるものといいます。
カメラ機能では、AR技術を使ったPlayground(撮影写真の中に3Dキャラクターを写り込ませる機能)も特徴的で、もちろん、GoogleアシスタントもAIを使ったサービスとして重要です。
○Googleのサービスを真っ先に使える端末
スマートフォンとして最高を目指したわけでも、開発者用のリファレンス端末として開発したわけでもない、というのがPixel 3でしょう。立ち位置の難しい端末ではありますが、Googleのサービスを真っ先に利用するためのフロントエンド、という位置づけといえそうです。
完成度は高いので、難しいことは考えずに、軽量、大画面、高画質のシンプルなスマートフォン、ということでチョイスするのも悪くはない選択だと思います。