初防衛に成功したテレンス・クロフォード【写真:Getty Images】

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前日乱闘騒動の3階級王者が強烈な右アッパーで粉砕「強烈すぎる一撃だ」

 ボクシングのWBO世界ウェルター級タイトルマッチは13日(日本時間14日)、3階級制覇王者テレンス・クロフォード(米国)が27戦全勝のホセ・ベナビデス(米国)を12回TKOで下し、初防衛に成功。米スポーツ専門局「ESPN」は強烈な右アッパーで顎を打ち砕いてダウンを奪い、最後は猛烈なラッシュを繰り出して勝負を決めた瞬間を動画付きで公開。瞬く間に再生80万回を突破し、米ファンも「強烈すぎる一撃」「獰猛なビースト」「こんな観客の熱狂記憶にない」と大興奮となっている。

 前日は素手で空振った右を、最後に強烈にヒットさせた。最終12回。残り1分を切ったところだった。クロフォードの目の色が変わった。ワンツーから右アッパーで相手の顎を命中。ベナビデスは膝から崩れ落ち、ダウンを奪った。会場のボルテージが最高潮が達すると、王者は止まらない。立ち上がった挑戦者に猛ラッシュを浴びせ、最後はTKOで試合を決めた。

 1万3323人の熱狂に感情を爆発させたクロフォード。前日計量のフェイスオフ、素手で右フックを放ち、これが大きな波紋を呼んだ。戦前の乱闘騒動から注目を浴びた要因となった右で致命傷を与え、タイトル初防衛に成功。ESPN公式インスタグラムは「テレンス・クロフォードが全ての疑念を払拭した瞬間」と騒音をシャットアウトしたTKO勝ちの瞬間を動画付きで公開している。

「ボクシングの試合でこれほどまでに観客が熱狂しているのは記憶にない」

「チャンプ」
「最初から最後まで見てしまったよ」
「いい試合だった」
「強烈すぎる一撃」
「彼は獰猛なビーストだ」
「このスピード」
「ボクシングの試合でこれほどまでに観客が熱狂しているのは記憶にない」
「これは特筆すべき一打」
「計量でプッシュしないべきだったね」
「MMAなんかより全然エキサイティングだ」

 映像を目の当たりにしたファンも、あまりにエキサイティングな一戦に大興奮。再生回数は公開から3時間あまりで80万回を突破し、反響を呼んでいた。世界で最も権威ある米ボクシング専門誌「リング」のパウンド・フォー・パウンド2位に君臨する現役屈指の強さを見せつけたクロフォード。最高の形で初防衛を達成した。(THE ANSWER編集部)