9月27日、原宿署から保釈された吉澤被告。報道陣に対して一礼した後、東京近郊の心療内科へと向かった

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アルコール依存症の脳=「奈良漬にした瓜は、元の瓜に戻せない」

9月27日、原宿署から保釈された吉澤被告。報道陣に対して一礼した後、東京近郊の心療内科へと向かった

 その憔悴(しょうすい)しきった表情のウラにあるのは、事件への反省か、これから待ち受ける"地獄の日々"への絶望か――。

 前代未聞のひき逃げ事故を起こした『モーニング娘。』の元リーダー・吉澤ひとみ(33)が9月26日、自動車運転処罰法違反と道交法違反の罪で起訴。その翌々日に芸能界からの引退を発表した。

 本誌は9月28日号で吉澤被告の暴走動画をスクープしたが、その瞬間のスピードは実に時速86キロ。死亡事故になりかねないほど悪質な運転だった。

「勾留が長引いたのは、彼女が酒量を誤魔化し供述が二転三転したからです。彼女は27日に保釈されましたが、姿を現す直前には原宿署1階の面談室を借り、メイクと着替えに1時間ほどかけたといいます。芸能人だからということで、異例の扱いです」(全国紙警視庁担当記者)

 原宿署から出てきた吉澤被告は、東京近郊の心療内科の専門病院へと直行した。

「彼女が向かったのは、芸能人御用達の"セレブクリニック"。病室が完全個室で、プライバシーが守られている。過去には女性トラブルを起こした高畑裕太(25)や、強制わいせつ事件で書類送検された『TOKIO』の元メンバー・山口達也(46)も入院しています」(医療関係者)

 かねてから深酒が日常化し、酩酊状態で番組収録に現れることもあったという吉澤被告。芸能界はおろか、社会復帰すら危ぶまれる状況だが、今後彼女を待っているのは過酷な"更生プログラム"だ。

「彼女はアルコール依存症です。この依存症には、二つの判定基準があります。ひとつは、自分の行動が反社会的行為(飲酒運転)であると分かっていながら、やってしまうこと。もうひとつは、過去にお酒でトラブルを起こしているのに、飲酒がやめられないこと。吉澤被告は、その二つを満たしています。アルコール依存症になった脳は、もう元通りにはなりません。『奈良漬けにした瓜は、元の瓜に戻せない』という格言があるほどなんです。お酒がらみの人間関係をすべて断ち切り、"生涯断酒"するしか道は残されていません」(アルコール依存症に詳しい精神科医の山下悠毅氏)

 自身の更生だけではない。彼女には、被害者への"償(つぐな)い"も残されている。大怪我には至らなかったとはいえ、被害者は吉澤被告にどのような感情を抱いているのだろうか。本誌は10月上旬、被害者宅で親族に取材を試みた。

――吉澤被告が保釈され、現在の心境は。

「申しわけございません。私たちにお話しできることはございませんので……」

――弊誌のひき逃げ動画はご覧になりましたか? 死亡事故になりかねないスピードで、さぞ恐ろしかったのでは。

「…………はい」

 それまでは「答えられない」の一点張りだった親族だったが、ひき逃げ動画の話になると一瞬だけ本音をのぞかせた。

 飲酒運転で、人生のすべてを失った吉澤被告。これから始まる裁判で、自らの口で飲酒運転の経緯を語らねばならない。事件は終わったわけではないのだ。

本誌がスクープした「ひき逃げ動画」。猛スピードで突っ込む車の衝撃で、被害者の背中がグニャリと曲がっている

吉澤被告が直行した病院には政治家が極秘で入院することも

本誌未掲載カット

本誌未掲載カット

PHOTO:蓮尾真司(1枚目) 足立百合(3枚目)