村田諒太【写真:Getty Images】

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思惑が交錯するミドル級戦線の中で村田の存在とは

 ボクシングのWBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)が米ラスベガスで同級2位ロブ・ブラント(米国)と2度目の防衛戦(日本時間21日午前11時、DAZN独占生中継)に挑む。次戦以降に元WBA世界ミドル級スーパー王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との対戦を熱望していた村田だが、カネロことサウル・アルバレス(メキシコ)に敗戦したことで、GGGとの対戦が遠のいたように見えたが、米メディアでは「ゴロフキンはカネロかムラタを待っている」と実現の可能性を報じている。

 ボクシングの本場ラスベガスでブラント戦に挑む村田。その先に一度は遠のいたはずのGGG激突の可能性が再度、浮上してきた。

 米ボクシング専門メディア「ボクシングニュース24」はWBCミドル級暫定世界王者ジャーモール・チャーロ(米国)とWBA世界ミドル級7位のマチエ・スレツキ(ポーランド)のタイトルマッチ実現について特集しているが、村田のブラント戦の先に影響を与えるのが27戦全勝の猛者チャーロだという。

 WBCはカネロへの指名挑戦権をかけ、チャーロとゴロフキンの対戦を命じたが、記事では「GGGとチャーロはこの戦いを念頭に置いていない。どちらもカネロとの対戦を希望している」と伝えている。

ゴロフキンはカネロ再戦を熱望、実現しなければ村田もターゲットに

 ボクシングファンが待望するビッグマッチを望んでいないという2人。共にカネロとの一刻も早い対戦を希望しているが、ゴロフキンにはカネロ以外にも意中の存在がいるという。

「チャーロとゴロフキンは名勝負になるだろう。しかし、実現するチャンスは存在しない。ゴロフキンは現時点でもっとお金を稼ぐことができる。カネロとの第3戦、もしくはWBA正規王者リョウタ・ムラタとの対戦を待っている」

 特集ではこう報じている。ゴロフキンがカネロに判定負けを喫する前段階では、敏腕プロモーターのボブ・アラム氏は東京ドームで村田対ゴロフキンの統一戦実現に動いていることを明らかにしていた。

 ゴロフキンの視野にあるのはカネロとのリベンジマッチ、それが叶わなければ村田戦。いずれにせよブラント戦に勝利することが条件になるが、その先にキャリア最大のメガファイトが待っているかもしれない。(THE ANSWER編集部)