カバーニは良いかたちでボールを受けることが少なく、印象を残すことはできなかった。日本戦ではどのようなプレーを見せるだろうか。 (C) REUTERS/AFLO

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 10月12日、国際親善試合が行なわれ、韓国代表は2-1でウルグアイ代表を下した。
 
 ソウルでの一戦、ウルグアイはスアレス、ヒメネスといった主力選手がメンバーを外れたものの、カバーニ、ゴディンらワールドクラスの選手を多く揃えて臨んだ。
 
 試合はインテンシティーの高い韓国がボールを保持して攻勢に立ち、4分、6分と連続してFWファン・ウイジョが惜しい場面を迎えるなど、相手ゴールに迫っていく。
 
 ウルグアイは、ワールドカップの時のような前線からの厳しいプレッシングを仕掛けることはなく、中盤では比較的自由に相手にボールを持たせ、パスやシュートのコースを塞ぐ守備を見せる。しかし、ペナルティーエリア内ではゴディン、コアテスら最終ラインの選手が堅い守りを見せ、韓国に決定機を作らせない。
 
 攻撃では、組織プレーよりも個人の力での崩しが目立つウルグアイは、16分に左SBのラクサールがサイドを突破してクロス。ナンデスのファーストシュートを引き出す。
 
 その3分後、敵陣でボールを奪った際、初めて前線から一気に複数の選手がプレッシャーをかけて韓国を慌てさせたウルグアイ。44分には、再びラクサールが左サイドを抜け出して入れたクロスから、ストゥアニがニアでヘディングシュートを放つも、これはクロスバーを越えた。
 
 韓国はウルグアイが空けたサイドのスペースを利用し、再三、速い攻撃を仕掛けていく。33分にエリア外でのパス回しからナム・テヒがシュート。これはGKムスレラの正面に飛んだが、彼は39分にカウンターからの長距離ドリブル、45分にはこぼれ球をダイレクトで叩くなど、好機に絡んだ。
 
 序盤は韓国が7割近いボールポゼッションを誇るも、徐々にウルグアイが盛り返していった前半は終了。後半、立ち上がりから敵陣に攻め込んだのはやはり韓国で、49分、ファン・ヒチャンのスルーパスでファン・ウイジョがエリアに侵入し、体勢を崩しながらフィニッシュまで持ち込むが、ムスレラの好守に阻まれる。
 
 対するウルグアイは15分、CKのクリアボールをエリアの外からベンタンクールがダイレクトで詰めるが、強烈なシュートはクロスバーにはね返された。
 
 救われた韓国は64分、ナム・テヒの縦パスを受けてファン・ウイジョがエリアに侵入しようとしたところをコアテスに倒されてPKを獲得。エース、ソン・フンミンのキックはムスレラに読まれるも、弾いたボールをファン・ウイジョが素早く詰めて先制ゴールを奪った。
 
 リードされたウルグアイは67分、連係プレーから交代出場のゴメスがわずかに枠を外れる惜しいシュートを放つ。そして72分、トレイラが左サイドから丁寧にラストパスを送ると、走り込んだベシーノがゴール右隅に流し込んで試合を振り出し戻した。韓国は、キム・ヨングォンがスリップしてトレイラにフリーでエリア侵入を許したのが痛かった。
 
 さらにウルグアイは77分、カバーニがスルーパスで抜け出し、GKキム・スンギュをもかわす。後方からの浮き球パスを一発でトラップして好機を作りかけた34分のプレー以外、見せ場に恵まれなかったストライカーがようやく迎えたチャンスだったが、ボールコントロールが大きくなり、ゴールラインを割ってしまう。
 
 ピンチをしのいだ韓国は、80分、再びウルグアイを引き離す。CKからソク・ヒョンジュンがヘッド。これはゴール前でカバーニにブロックされるも、こぼれ球をチョン・ウヨンが詰めて勝ち越しゴールを奪った。
 
 終盤、ウルグアイの多重攻撃をしのぎながら、逆にカウンターなどでチャンスを作った韓国。アディショナルタイムでゴメスの危ないヘディングシュートを許したものの、キム・スンギュがしっかりセーブしてリードを守り切り、パウロ・ベント体制での無敗(2勝1敗)を保った。
 
 敗れたウルグアイは16日、埼玉スタジアムで日本代表と対戦する。

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