独自の教育論を掲げる公立中学校が話題!

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誰もが学生時代に経験してきた「定期考査」や「制服登校」。どちらも当たり前のように強いられていた学校のルールですが、ある学校では今までの常識を覆す“新しい教育”が行われています。「とにかく素晴らしい」と絶賛を浴びた“新しい教育”とは、一体どのようなものなのでしょうか。

【写真】世界で活躍する子どもを育てる授業に注目!

■ 定期考査を廃止した意図に絶賛の嵐!?

話題の渦中にいるのは東京・千代田区の麹町中学校。校長を務める工藤勇一先生は、“自分で判断し行動できる力”が生徒たちには必要だと考えてきました。そこで他の学校で当たり前になっていることを次々と撤廃し、生徒たちの“自律性”を高める新しい教育論を掲げ始めたのです。

例えば廃止されたものには「中間・期末テスト」の名も。一発勝負のテストだと子どもたちは点数ばかりを気にしてしまい、振り返りに身が入らないのが現状でした。そこで“自律”を最優先に考えた結果、定期考査の代わりに再挑戦できるテストを実施。成績には点数の高いテストを反映させるため、以前よりも自分が間違えた問題と向き合うようになったそう。

他にも固定担任を全員担任制に変えたり、服装ルールを生徒会に任せるなど新しい取り組みに挑戦する麹町中学校。この“当たり前を見直す教育”にネット上では、「公立の学校が独自の取り組みを進めるようになったのは、本当に素晴らしい!」「日本の学校は考えることを放棄させようとするから、これは凄くいいと思う」「ヤル気を育てる、まさに自主自立の鑑ですね」と絶賛の声が続出しました。

■ 公立の東大合格者数No1学校が唱える教育論とは?

独自の取り組みを進める学校は他にも。以前放送された「世界一受けたい授業」(日本テレビ系)では東京都立日比谷高校校長・武内彰先生が登場し、“本当にデキる子の育て方”を教えてくれました。

もともと多くの東大合格者を輩出していましたが、その数が低迷していた時期もあったそう。ところが武内先生が校長に就任してからというもの、合格者数はV字上がりに回復。今では4年連続で“東大合格者数公立高校No1”に輝いています。

しかし武内先生が目指す目標は東大合格者数ではなく、“世界でリーダーシップをとれる生徒”を育てること。そのためには、自分の意見をきちんと「発信」「提言」する力が必要になります。そこで日比谷高校では、国語や英語、地理など多くの科目を生徒自身が教壇に立って授業を進めるそう。

さらに授業以外でも「表現力」を試せる場を設けようと、“ビブリオバトル”を開催しています。ビブリオバトルとは大勢の生徒たちの前で“本の面白さをどれだけ伝えられるか”を競うバトル。こうした様々な独自の取り組みによって、日比谷高校の生徒たちは“世界で活躍できる力”を養っています。

独自の教育論を展開する学校が増える昨今、これから教育の現場がどのように変わっていくのか楽しみですね。(レタスクラブニュース)