準々決勝ではフェデラーと対戦する錦織圭【写真:Getty Images】

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英の専門家2人が準々決勝を分析

 男子テニスの上海マスターズは11日、シングルス3回戦で世界ランク12位の錦織圭(日清食品)が同57位のサム・クエリー(米国)をストレートで下し、準々決勝に進出した。4強入りをかける相手は世界ランク2位のロジャー・フェデラー(スイス)。過去2勝5敗、4連敗中の王者を相手に勝機はあるのか。英国の専門家は「錦織に有利に働くかもしれない」とつけ入るスキありとみている。

 第1ゲームのタイブレーク中には、絶品のパッシングショットを披露するなど、キレキレのショットで米国のビッグサーバー・クエリーを破った錦織。準々決勝の相手はグランドスラム通算20勝の王者だが、英紙「エクスプレス」は「上海マスターズでのニシコリ戦では、フェデラーに不利な点がある」とタイトルをつけて、この1戦にフォーカスしている。

 記事ではまず今大会のフェデラーが初戦、2戦目と共に1セットを失っていることを紹介。そのうえで、ツアー通算15勝で元世界ランク4位の英国の専門家、グレグ・ルーゼドスキー氏が「上海の寒い気候がニシコリに有利に作用する可能性に言及した」として、同氏のコメントを伝えている。

「ロジャーは気温が低く、ボールも重いと語っていた。なので気温やコンディションといった点が違いを生むことになるだろう。もし今日のような状況であれば、ニシコリにとっては若干有利に働くかもしれない」とラウンド16のフェデラーの試合後のコメントに言及しつつ、ルーゼドスキー氏は「様々な要素が明日は絡むことになるが、コンディションもそのうちの一つだ」と続けている。

「ケイ・ニシコリは今好調」「フェデラーの試合運びには少し疑問符がつく」

 同紙は同じく英放送局で解説を務める、アナベル・クロフト氏のコメントも紹介。「ニシコリがフェデラーを苦しめることもあるだろうとした」と伝えている。

「ケイ・ニシコリは今好調です。とてもいいテニスをしているし、自信も感じさせます。ボールを非常に早い段階で捉え、動きは秀逸です。それに、前回彼らが対決したのはオーストラリアでだったと思いますが、その時は5セットに渡る接戦でした」

 同女史は、両者の直近の対戦である2017年の全豪オープンでフルセットの激戦を演じた末にフェデラーが勝利を収めたことを振り返り、「フェデラーの試合運びには少し疑問符もつきますし、あまり自信に満ちているとは言えません」と王者の現状を分析している。

「しかしながら、彼の不屈さや粘り強さはこれまでも発揮されてきました。2戦続けて苦戦する場面こそあれど、彼はここまで進出してきたのです」。最後にはこうフェデラーの底力にも言及したクロフト氏。元世界トップ5同士のマッチアップには英メディアも熱い視線を送っているようだ。(THE ANSWER編集部)