インド・コルカタの動物園で水浴びするベンガルトラ(2018年6月20日撮影、資料写真)。(c)Dibyangshu SARKAR / AFP

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【AFP=時事】インドで最大13人の命を奪ったとみられる「人食いトラ」の駆除作戦を展開中のレンジャー部隊が、トラをおびき寄せるための秘密兵器として、米ファッションブランド「カルバン・クライン(Calvin Klein)」の香水を使う奇策を検討中だ。地元森林当局者が11日、AFPに明かした。

 インド西部マハラシュトラ(Maharashtra)州では先月初旬から、この1年間に5人の村人を殺したとされる雌トラの捜索が大々的に行われている。他にも2016年以降に8人がこの雌トラの犠牲になった可能性があると当局はみている。

 しかし、パトロール部隊や赤外線カメラトラップ、武装した野生動物保護官を乗せたゾウ部隊まで投入したトラ狩り作戦は、これまでのところ全て失敗。いまだに雌トラを発見できていない。

 そこで当局では、カルバン・クラインの香水「オブセッション・フォーメン(Obsession For Men)」の力を借りることを検討し始めた。

「カルバン・クラインの香水のにおいでトラをおびき出してはどうかとの提案があったので、チームの一人が購入した」と、森林当局のA・K・ミシュラ(A.K Mishra)氏はAFPに語った。ただ、計画を実行に移すかどうかはまだ決定していないという。

 カルバン・クラインの「オブセッション・フォーメン」は、ベースノートの香水成分にジャコウネコ由来のムスクを使用しているため、香りに大型ネコ科動物を誘引する効果があるという2013年の米研究結果がある。インドのメディアによると、実際にタミルナド(Tamil Nadu)州で「オブセッション・フォーメン」の香りでトラをおびき寄せることに成功した例があるという。

 インドには世界の野生のトラの半数が生息しており、2014年の個体数調査では保護区内で2226頭が確認されている。
【翻訳編集】AFPBB News