タンザニアの実業家モハメド・デュージ氏。同国ダルエスサラームにて(2015年4月23日撮影)。(c)Khalfan SAID HASSAN / AFP

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【AFP=時事】タンザニアの経済中心地ダルエスサラーム(Dar es Salaam)で11日、アフリカ出身者で最年少のビリオネア(10億ドル以上の資産を持つ人)として知られる青年実業家が武装集団に拉致された。現地当局が明らかにした。

 誘拐されたのはMeTLグループ(MeTL Group)の経営者モハメド・デュージ(Mohammed Dewji)氏(43)。デュージ氏はダルエスサラーム市内のホテルに併設されたスポーツジムに入ろうとしたところ、武装集団によって拉致された。MeTLグループは農業、保険、物流、食品といった事業を約10か国で展開している。

 当局者によるとデュージ氏は2台の車に分乗した複数の白人に拉致されたとみられ、これまでそのような事件はなかったという。

 地元警察トップは記者会見で、犯行グループはデュージ氏を車に押し込む前に空に向けて発砲したと述べ、事件に外国人が関与している可能性もあると示唆した。またこれまでに3人が逮捕されたと明らかにしたものの、現時点では身元を明らかにすることはできないと述べた。

 タンザニア生まれのデュージ氏は米国のジョージタウン大学(Georgetown University)で学び、2005年から2015年まで議員を務めた。2013年にはタンザニア人として初めて米経済誌フォーブス(Forbes)アフリカ版の表紙を飾り、2015年には同誌のパーソン・オブ・ザ・イヤーにも選出された。タンザニアのサッカーチーム「シンバFC(Simba FC)の主要株主でもある。

 フォーブスによると、デュージ氏は純資産額15億ドル(約1700億円)でアフリカ人長者番付の17位。既婚で3人の子どもがおり、2016年に資産の半分以上を慈善活動に寄付する誓約書に署名している。
【翻訳編集】AFPBB News