10日放送、MBS「戦え!スポーツ内閣」では、MCの武井壮が凱旋門賞を終えたばかりの武豊にインタビュー。帰国したばかりの武が、改めて意気込みを語った。

クリンチャー騎乗の武は、7度目の挑戦となった凱旋門賞で17着と大敗した。だが、「残念な結果」としたうえで、「あそこにいられたことはすごい有意義だった」とコメント。19頭の馬と19人の騎手しか戦えない、世界最高峰と言われるレースに再び参加できたのは大きなことだと話した。

「レース自体も思い通りのレースができた」という武は、「本当に思い切りぶつかって跳ね返された感じ」と、悔いがないことを強調。馬の状態も良く、スタッフも含めた全員がベストを尽くしたうえでの結果であり、「やることはやった」と全力を出したと振り返っている。

一方で、連覇を果たしたエネイブルと、凱旋門賞6勝目のデットーリ騎手については、「どういう条件でも走りますね」と、あらゆるコースに対応できると称賛。ベストポジションを取っていたつもりでも「ああもうここにいるのか」と驚かされたといい、「さすがデットーリ」と感嘆した。

ただ、自身が勝てていない凱旋門賞で6勝とあり、武は「半端ないですね。一つ欲しいです」と、勝利への飢えをうかがわせた。凱旋門賞は「夢」「大きい目標」であり、5年ぶりの参戦を経て「さらに火がつきましたね。絶対勝ちたい」と意気込んでいる。

一方で、JRA通算4000勝という偉業を達成したことについて、武は「騎手を続けられれば達成できるかと思っていた」「どの1勝も同じなんで、そんなにスペシャル感はなかった」とコメント。そのうえで、周囲の祝福が大きかったので良かったと述べた。

武井に5000勝も狙えると振られると、武は「難しいかもしれないですけど、目指したい」とコメント。「4000が意外と盛り上がったんで、これ5000はもっと盛り上がる」と、さらなる高みに目を向ける。

もちろん、そこにはやはり凱旋門賞での勝利が欠かせない。武は「楽しみですけどね。ジョッキーをやっていれば、常にそういうワクワク感を持てる」と、49歳にしてなお、夢に向かって走り続けたいと語った。