9月に行われたオータムフェスタではワインバーを出店。同社オリジナルワインが提供された

 セイコーマートがワイン専門店と化している。

 セイコーマートは株式会社セコマが運営する北海道のコンビニチェーンである。

 同チェーンはセブン-イレブンが札幌市街を中心に出店を重ね、猛追する中、道内店舗数トップを堅持しており、セブンが長年、店舗数で後塵を拝し続けている(2018年9月末時点の道内店舗数はセイコーマート1100店、セブン-イレブン1006店)。

 セイコーマートは1971年、道内にコンビニ1号店を開設しており、日本最初のコンビニチェーンともいわれる。当初より道内拠点の強みを生かし、乳製品、農水産関連食材の調達・製造・調達・加工会社をグループに擁し、弁当などのフレッシュフーズからデイリー食品、飲料において内製化によるサプライチェーンの仕組みづくりを整えてきた。店舗数だけでなく、オリジナル商品でもセブン‐イレブンに匹敵する品揃えを見せている。

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オータムフェスタでは道内シェア25%の存在感示す

 特にワインは1987年よりオリジナル化を進め、酒・食品卸機能を持つグループ会社(セイコーフレッシュフーズ)を活用することで調達・輸入を進めてきた。またワイン専用の保税倉庫を擁し、通関から検品、出荷までの効率化とコスト低減を図っている。

 同社によると、北海道内におけるワインの小売りシェアで25%を占めているという。セイコーマートの店内でも「ワイン」と表示されたコーナーは冷蔵リーチイン含みゴンドラ換算で3〜4台分のスペースが充てられている。また赤ワインであれば、カベルネソーヴィニヨン、メルローといったブドウ種ごとにゾーニングされており、目的買いをする顧客にとっても選びやすい売場となっている。

 9月に札幌大通公園で行われた食イベント「オータムフェスタ2018」ではセコマは「Seicomart Wine Bar」とした飲食ブースを出店。60種類以上が品揃えされたワイン、付け合わせとなるチーズ、ニョッキ、ザンギ等のフードメニューが提供された。いずれも店頭での購入または注文できるもので、これも同社の商品開発・調達力を示している。

 ワインの原価率は公表されていないが、価格競争にさらされやすいビール、焼酎と比べ売価設定(利益率)の幅も持たせやすいことから、差別化商材として際立たせている。

 先述の食イベントへの出店も道内トップのワインリテーラーとして、ボジョレー、クリスマスなどのパーティシーズンを控えた需要をとらえる仕掛け作りだけでなく同チェーンの自負が見て取れる。