サッカーベルギー1部リーグ、クラブ・ブルージュの敷地に入る捜査官(2018年10月10日撮影)。(c)KURT DESPLENTER / BELGA / AFP

写真拡大

【AFP=時事】サッカーベルギー1部リーグのビッグクラブで選手の移籍に絡む詐欺八百長行為があったとして、欧州各国の関係先で10日に警察の一斉捜査が行われ、同リーグに激震が走った。

 ベルギー検察は合計220人の警察官が行った一斉捜索について、同国をはじめフランス、ルクセンブルク、モンテネグロ、セルビア、マケドニアの計44か所に及んだことを明かし、「多数の関係者が身柄を拘束され、取り調べを受けている」との声明文を発表した。

 拘束された関係者の中で最も注目を集めているのは、シャルルロワSC(Sporting Charleroi)の元マネジャーで有名代理人のモギ・バヤト(Mogi Bayat)氏で、選手の移籍契約で不正をはたらいたとして自宅で捕まった。

 捜査関係者の情報によると、今季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)にも出場しているクラブ・ブルージュ(Club Brugge)のイヴァン・レコ(Ivan Leko)監督も同日に拘束されたほか、同クラブ以外にスタンダール・リエージュ(Standard de Liege)やRSCアンデルレヒト(RSC Anderlecht)、さらに現在リーグ首位に立つKRCヘンク(KRC Genk)の本部でも捜索が行われたという。

■キプロスでも逮捕劇

 ベルギーの大手新聞社ル・ソワール(Le Soir)は、バヤト氏と関係があるスタンダール・リエージュの選手らの契約書を警察が押収したと報じた。地元メディアの報道によると、同氏は弟と共にベルギーサッカー界で大きな力を持ち、シャルルロワの成績が上昇し始めたのは兄弟のおじが2000年に同クラブを買収したときからだという。

 クラブ・ブルージュの会長はフラマン語紙デ・モルゲン(De Morgen)に対して、「当クラブは何も隠すことはない」とコメント。アンデルレヒトの広報担当者も「全面的に協力しており、これ以上コメントすることは何もない」と述べており、両クラブとも捜査に全面的に協力する姿勢を示している。

 検察によると、八百長疑惑が浮上したのは詐欺容疑の捜査の最中で、問題が指摘されているのは2017-18シーズンに行われた試合とされている。ベルギー国外の家宅捜索については、主に選手の移籍計画に絡む疑惑が対象だったという。

 キプロス警察は同日、この事件に関連して52歳の外国人に欧州逮捕状が適用されたとコメント。犯罪の舞台は主にベルギーだったものの、2012年から2018年にかけてキプロスや欧州各国でも行われていたと明かした。現在はこの男の身柄に加え、押収された証拠をベルギー当局に引き渡すための法的手続きが行われている。

 ベルギー代表チームは現在、国際サッカー連盟(FIFA)のランキングでトップにつけており、今年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)でも3位の好成績を収めたが、国内リーグは欧州では2部レベルと評価されている。

 同国出身の世界的な選手では、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)でプレーするケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)がヘンク育ちで、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)のロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)はアンデルレヒトの若手スター選手だった。
【翻訳編集】AFPBB News