俺だって悲しい。「彼女」が「母ちゃん」に見え始めた悲劇の瞬間

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どうもあかりです。


私は、鼻毛が出ている男の人を見ると、もう脳内ではその人のことを「鼻毛さん」としか呼べなくなります。次回以降その人を見かけるたびに「あ、鼻毛さん」と勝手に脳内再生されてしまう。


この「一度そういう風に見えちゃうと、もうそうとしか見えない」みたいなことってありますよね。


ある人について何か象徴的な出来事が起こると、それが脳内にこびりついて、その人とその出来事のイメージが完全に結びついちゃう。


そして、私たちが「彼女」という存在でいるにあたってもっとも注意すべきが、「母ちゃん」というイメージと結び付けられてしまうことです。


「彼女」も「母ちゃん」も、男子にとっては「一番近くにいる(いた)女性」であるという点で共通している。だから、「彼女」らしさを失っては、一気に「母ちゃん」まで滑り落ちてしまうんだということ、知っておいて損はないです。

■■母ちゃんは無敵

「彼女」と「母ちゃん」の大きな違いの1つに、「強さ」があります。


わかりやすく言うと、「彼女」は彼に対して基本的には弱い存在。仕事やプライベートな相談をして、アドバイスをもらって「さすがだね。ありがとう」という場面がたくさんある。そういう場面を通じて、彼も「彼女は俺がいないとダメなんだな」なんて感じることができるわけ。


反対に、「母ちゃん」は無敵です。「ねえねえ、私転職した方がいいかなぁ……」なんて自分の息子に相談するお母さんはいない。旦那さんか転職エージェントに相談するものです。


そう、「母ちゃん」の特徴は、「弱みを見せない」ところにまずあるんですよね。


たしかに、弱さしか見えない彼女だとしたらそれはそれで暗い気持ちになるし、重いんですけど、バランスの問題として「弱い私」をきちんと彼に見せてあげることはとても大切。

■■あまりに安売りされた「エロ」

部屋に乱雑に放置された下着、彼女の部屋に行くと彼女の下着姿が簡単に拝める……。
こういった光景を見ながら、男子は遠い目で、「母ちゃん……」と心の中でつぶやきつつ、故郷を思い出します。
男子が幼い頃から身近で体験してきた唯一のエロは、お母さんの下着や裸です。


言うまでもなく男子はお母さんには興奮しませんが(ひょっとしたら例外はいるんでしょうが)、それにはきっと親子であるという生物学的な問題だけじゃなく、「圧倒的に見慣れている」という問題もあるはずです。


なぜならエロの本質は「希少さ」です。極論、街の女性たちが全員裸の社会なら、裸なんてエロでもなんでもないのです。


もちろんエッチをするときなど、ここぞというタイミングで自分を開放することは大切だと思います。だけど、「羞恥心」というのはいつまでも持ち続けて。付き合い始めの頃、下着を見られることすら死ぬほど恥ずかしかったあの時の気持ちは原点としていつまで忘れないでいてほしいんです。そのときのあなたがきっと一番エロかったはずだから。

■■家事を当たり前のようにやってる

「母ちゃん」と切っても切り離せない要素が「家事」です。


男子にとって、お母さんというのはいつでもどんなときでも家事をしている存在でした。
なので、家事をたくさんしている人というのは誰であれ、どうしてもお母さんとダブって見えてしまう。


当たり前のように彼の部屋を掃除する、当たり前のように彼の服を洗い、畳む、当たり前のように何か食べ物を作ってあげる。


「いい女アピ」で家事をしてあげることは大切な戦略だと思います。だけどそれはあくまで戦略であるべき。当たり前になるのはちょっと違うと思う。


覚えておいてほしいのですが、男子は「いつも俺のために家事をしてくれる人」と結婚したいとは考えません。じゃなくて、「結婚したいほど好きな人」に対して「いつかこの人が俺のために家事をしてくれるようになればなぁ」と夢見ているんです。あなたの家事は、「当たり前」じゃなくて「夢見る日常」にしなくちゃいけませんね。

■■「教育」される

「彼女」を「母ちゃん」らしくする要素に、「彼女に実害がない部分を教育しようとする」というのがあります。


例えば彼が浮気をしたとき「それはやめて」というのは当然です。彼女に実害があるんですから、「彼女である私を傷つけないで」と当然言う権利があります。


だけど例えば牛丼ばかり食べている彼に対して「野菜も食べなよー」と半分笑いながら諭すくらいならいざ知らず、真顔で「ダメじゃんそれ」と野菜炒めを作り始めたりする。そういう「関係ないのに干渉してくる」部分が強く出すぎてしまうと「母ちゃん」らしくなってしまいます。「心配なの」でなんでも押し付けてくる「母ちゃん」です。


結婚をかなり強く意識している男子であれば、ある程度こういった要素は歓迎という場合もあるんですけど、まだ若いうちは、「彼自身の問題で、私には関係ない」ものであれば、いくら自分の好みじゃなくても、「心配だからね」と伝えるくらいにとどめておいて、「教育」するのは遠慮しておきましょう。

■■おわりに

私の「鼻毛さん」のように、一度ついたイメージの払拭は困難を極めます。
せめて今回ご紹介した4つは覚えておいて、「母ちゃん」らしい彼女になってしまっていないかだけはいつも意識をしていてくださいね。(遣水あかり/ライター)


(ハウコレ編集部)