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意見募集!大学が責任を持つべきか?京都女児殺害事件で

【PJ 2005年12月10日】− またしても、児童を狙った凶悪犯罪が起こってしまった。京都府宇治市の学習塾で10日、同市内の小学6年生の女子児童が、塾講師に殺害された。新聞報道では、犯人はアルバイト講師で同志社大法学部4年、萩野裕(ゆう)容疑者(23)とされる。

 この犯行自体は言語道断。今後、当局によって公正な調べと裁きを期待する。新聞各紙は、成人した容疑者が通う大学名を強調したが、なぜ、その必要があったのだろうか。例えば、10日午後6時51分付の共同通信電では『「女児にからかわれた」逮捕の同志社大生供述』との見出しがある。共同電だけではない。ほぼ全ての報道機関が同志社大の学生だということを明記した。この文脈からは、報道機関は大学の責任を強調したいのであろう。

 ここで議論したいのは、学外で事件を起こした成人学生のモラルまで、大学が責任を持つ必要があるか、どうかということだ。同志社大の学生数は2万人を越える。この大学を含め多くの国内大学はすでに大衆化、もしくはユニバーサル化段階にあり、徹底した個人指導を行い、「人をあやめてはいけない」などと、個人の最低限のモラルを教え込む体制は取れない、と見るのが妥当な判断ではなかろうか。

 こんなことは、教育担当の記者ならば承知済みであるはずだ。大学名をあえて強調する報道機関が世間の声を代弁しているとすれば、世間は大学が全人教育を施し、学生にモラルまで植え付けることを期待しているということなのだろうか。

 同志社大は同日、ホームページ上で学長と容疑者が所属する法学部長の緊急声明を公表した。学長の声明はこうだ。「130年の歴史の中で、過去に例の無い事件であり、『人ひとりを大切に』してきた同志社大学として、大変重く受け止めており、慙愧の念に耐えません。日々学生を大切に、教育に専心してまいりましたが、今一度、足元より見つめ直し、一人ひとりの学生に対し、大学としてできる限りの取り組みをして参りたいと存じます」。

 また、法学部長の声明はこうだ。「学部長として、法律を学ぶ学生がこのような事件を起こしたことにつきまして、誠に遺憾に思っております。事実のもたらす重みにかんがみ、法学部の教育に何か至らぬ点があったのではないかと、強い衝撃を受けております。今一度、法学部教育の在り方を全般的に見つめなおし、大学の各部局とも連携を取りながら、法学部としての本来の教育に取り組むべく、改めてできる限りの対応をして参る所存です」。大学側はその大学教育に欠陥があったかのような表明をした。

 正直申し上げて、この原稿を書いたPJには、大学が成人学生のモラルまで面倒を見る必要があるかどうか、よく分からないのです。

 ここで、読者のみなさま、PJのみなさんから、「成人学生が、学外で起こした、大学教育とは直接的に無関係な事件を、大学が責任を持つべきか、否か」ということについて、ご意見をお聞きしたいと思います。読者のみなさまの場合、投稿したご意見・ご感想を「PJニュース」の場で公表してもよいという場合は、その旨を投書にご記入ください。匿名でもかまいません。宛先は、public-journalism@livedoor.netです。よろしくお願いいたします。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト 小田 光康【 東京都 】
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