ジェノアのピアテク photo/Getty Images

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まだ欧州主要リーグは序盤戦の段階だが、今季は各国の得点王争いに異変が起きている。スペイン『MARCA』が特集しているが、意外な選手が上位に食い込んでいるケースが目立つのだ。

リーガ・エスパニョーラではバルセロナFWリオネル・メッシ、ルイス・スアレスらが得点ランク上位の常連組だが、現時点でトップに立っているのは8得点を記録しているジローナFWクリスティアン・ストゥアーニ、2位は7得点でセビージャFWアンドレ・シウバとなっている。メッシが6得点で3位につけているため、試合を重ねればストゥアーニらを追い越す可能性は高い。それでも現時点でストゥアーニが首位に立っているのはサプライズと言っていいだろう。

セリエAではジェノアFWクリシュトフ・ピアテクが大ブレイクしており、ここまで9得点を記録して首位を快走。そこからナポリFWロレンツォ・インシーニェ(6点)、サンプドリアFWグレゴワール・デフレル(5点)、ラツィオFWチーロ・インモービレ(5点)と続いていく。首位のピアテク、さらにデフレルが3位に入っているのは驚きだ。特にピアテクのペースは凄まじく、どこまで維持出来るか要注目だ。

ブンデスリーガでは途中出場から得点を量産しているドルトムントFWパコ・アルカセルが6得点を記録して首位、そこからヘルタ・ベルリンMFオンドレイ・ドゥダ(5点)、ボルシアMG所属FWアルセーヌ・プラ(5点)と続いている。ブンデスリーガといえばバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキが得点王の最有力候補だが、ここまでリーグ戦では3得点に留まっている。アルカセルがスタメン出場しても今のペースを維持できるなら、レヴァンドフスキと最後まで得点レースを争うことは可能だろう。

プレミアリーグは他に比べて大きなサプライズがあるわけではないが、チェルシーMFエデン・アザールが7得点を記録して首位に立っているのは予想外の展開だったと言えよう。アザールは能力の高い選手だが、得点を量産するタイプではない。ここまでは5得点のトッテナムFWハリー・ケイン、マンチェスター・シティFWセルヒオ・アグエロを抑えており、この得点王候補2名とどこまで競り合えるのかは大きな注目ポイントだ。

ジローナのストゥアーニ、ジェノアのピアテクはあくまで中堅クラブに所属する選手で、今のペースを継続するのは簡単ではない。このままの状態が続く可能性はあまり高くないかもしれないが、彼らサプライズ組はどこまで得点レースを盛り上げてくれるだろうか。