雑誌『ハリウッドリポーター』のポッドキャストのインタビューを受けたキーラ・ナイトレイ。今から11年ほど前にノイローゼになったことを告白している。「22歳のとき、神経衰弱になってしまったの。だから1年間休みをもらった。PTSD(心的外傷後ストレス障害)だと診断されたから」というキーラ。突然女優として有名になったこと、それに伴ってパパラッチたちに追い回されるようになったことがその一因だという。当時、やはりノイローゼ気味だったブリトニー・スピアーズがマスコミの注目を集め、髪を剃ったり傘でパパラッチを攻撃したりする写真が紙面を賑わせていた。だから「精神的に崩壊する女性の写真が高く売り買いされていた」とキーラ。パパラッチたちは「暴力的なレベルだったわ。それはどんな人でもうまく対処できないものだった。みんなが私の失敗を望んでいるのは明らかだったから『みんなの欲しいものを見せてあげるつもりはないわ」って思ってた」と語っている。

休んでいる間にセラピーで治療を受けたというキーラ。「セラピーにのめり込んだわ。セラピストにこう言われたの。『これは素晴らしい。私のところに来る人はみんな他の人が自分の話をしているとか尾行されているとか言うけれど、実際にはそんなことは起きていない。そんな経験をしているのはあなたが初めて』って」。

レッドカーペットを歩くのに催眠療法に頼ったことも。「英国アカデミー賞に出席するのに催眠療法までやったわ。パニック障害を起こさないようにするためにね」と語っている。欠席したかったけれど、それが注目を集めるのも嫌だったという。常にクールな表情を崩さないキーラにもこんな過去があったとは! これまでもアマンダ・サイフリッドやエマ・ストーンなど多くの女優やセレブたちがパニック障害と闘ったことを明かし、同じ経験を持つ人を励ましてきた。キーラの告白も多くの人に勇気を与えそう。

text: Yoko Nagasaka