2018年10月1日、山梨県と静岡県の富士山麓エリアで、自動車の富士山図柄入りナンバープレートの交付が始まった。図柄入りの富士山ナンバーは、山梨版と静岡版の2種類。いったいどこが違うのか?

 

実はどっちがどっちの県なのか、少し分かりづらいのでは......という声が、ささやかれているのだ。

「赤富士」と呼ばれる自然現象は......?


富士山ナンバー山梨県版

まあ、上下の写真を見比べていただくと、一目瞭然なのだが、上の山梨版のデザインは、葛飾北斎の浮世絵「富嶽三十六景」の一つで、朝焼けに染まる赤富士が描かれた「凱風快晴」をアレンジしたものだ。

「凱風快晴」とは、北斎の代表作の一つ。いわし雲たなびく快晴の日、なだらかな稜線が美しい富士山の山肌が、一瞬赤みを帯びる「赤富士」と呼ばれる現象を捉えた作品である。これは山梨の富士吉田側から見える独特の自然現象と言われており、富士山ナンバーの山梨県版に、この「凱風快晴」のモチーフが採用されたのはこのためだろう。


富士山ナンバー静岡県版

一方、静岡版は、富士山のふもとに花がデザインされており、朝霧高原や茶畑が広がる風景が描かれている。年齢性別問わず好まれ、各市町の特徴を含んでいるものを選んだとのこと。青っぽい山と緑が広がっている方が静岡である。

静岡側から見た富士山と山梨側から見たそれでは、形が微妙に違うとは、よく言われることだ。右手に宝永山が見えるのが静岡側、左手に宝永山が見えるのが山梨側らしい。富士山ナンバーの静岡版を見ると、右手に宝永山らしきものが......。静岡県民は、「間違いない、これぞ富士」と納得するに違いない。

同じ富士山ナンバーだが、山梨版と静岡版ではこんなに違う。