“お友達”、滞貨一掃、派閥均衡――。ロクでもない大臣が顔を揃えた2日の新内閣発足で支持率は下落。醜聞探しに走るメディア関係者からは「的が多すぎて絞り切れない」との声が上がるほどのヒドい顔ぶれだが、2020年東京五輪の経費拡大問題の発覚をきっかけに、早速「辞任第1号」に急浮上したのが、桜田義孝五輪担当相だ。

 東京五輪の経費を巡って、もともと国の費用負担は1500億円と想定されていたものが、実際は既に約8000億円を支出していたことが、会計検査院の調べで4日に発覚。全体の経費は3兆円規模になり、今後も拡大する可能性がある。

 早速、ネットでは「こんなデタラメな五輪なんか、もうやめて!」「冗談じぇねえ」と批判が噴出。国民の税金がかかっているのだから当然だが、今月末に召集予定の臨時国会で、野党がこの問題を追及する可能性が高まっている。その標的は間違いなく、初入閣した桜田五輪相だろう。

 ベテラン野党議員は「当然、今後の大会経費のあり方などについて、所管の桜田五輪相をただしていく必要がある」と息巻いている上、自由党の小沢一郎代表の事務所も、「国会で徹底的に追及しなければならない」とツイートしている。

 厳しい追及にさらされれば桜田氏はシドロモドロになり、答弁に窮するだろう。官邸からも答弁を不安視されているといい、5日の朝日新聞によると、桜田氏は2日夜の就任会見に際し、安倍首相と菅官房長官から「最初は棒読みでもいい」と、官僚が用意した要領通りに受け答えするよう指示されていたという。

■桜田氏以外にも問題を抱えた大臣が

 そもそも桜田氏は、福島第1原発事故で生じた放射性廃棄物の処分について、「人のいない福島に置けばいい」と放言した男だ。東日本大震災について、「まだ東北のほうだからよかった」と放言してクビを切られた今村雅弘前復興相じゃないが、問題発言の桜田を五輪相に就けること自体、どうかしている。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏はこう言う。

「桜田氏は所管大臣である以上、誠実な答弁を求められるのは当然です。お粗末な答弁になれば、野党の追及は厳しくなるでしょう。そもそも今回の組閣は、レームダック化を防ぐため安倍首相は各派閥の推薦を優先せざるを得なかったのです。すると、『身体検査』もおろそかになる。桜田氏の過去の失言について、しっかりと把握しきれなかった可能性があります。そういう状況ですから、桜田氏以外にも、問題を抱えた大臣がいてもおかしくありません」

 柴山昌彦文科相は教育勅語の一部を礼賛する発言で炎上中。片山さつき地方創生相も舌禍が不安視されている。桜田氏への追及をきっかけに、他の大臣にも波及し、早々に“辞任ドミノ”が始まっても不思議ではない。