日本に再チャンスも? 豪潜水艦プロジェクト、豪仏のSPA交渉が難航

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 老朽化した潜水艦を入れ替えるためのオーストラリアのプロジェクトを巡り、日独仏が受注競争を繰り広げたが、結局2016年にフランス企業が勝利した。建造に入るには豪仏間の戦略的パートナーシップ協定(SPA)が必要となるが、この交渉が行き詰まっており、このままでは計画自体が振り出しに戻るのではという見方も出ている。

◆日本が逃した潜水艦プロジェクト 受注はフランス企業
 500億豪ドル(約4兆円)という豪最大の防衛関係プロジェクトには、日本もそうりゅう型潜水艦で売り込みをかけ、一時は受注確実と見られていた。安倍首相と仲の良かった当時のアボット豪首相が退陣したこと、豪側が国内生産を望んだことなどが影響し、日本の売り込みは後手に回った。結局潜水艦建造を受注したのは、フランスのネーバル・グループ(当時DCNS)だった。

 採用されたのは、同社の原子力潜水艦、バラクーダ級の動力をディーゼル・エレクトリック方式に変更したものだ。豪仏両国は、潜水艦建造のための政府間協定をすでに結んでいる。協定によれば、12隻の潜水艦が南オーストラリアのアデレードで2022年より建造される予定だ。豪海軍への最初の納入は2030年代初めで、2040年代終わりまでには全隻引き渡しが完了する計画だという。

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