PFUは10月2日、パーソナルドキュメントスキャナ『ScanSnap』シリーズの新製品『iX1500』を10月12日に販売開始することを発表しました。

前モデル『iX500』から6年ぶりとなるフルモデルチェンジ。PFU 代表取締役社長の半田清氏は、「新世代に向け飛躍的に進化した新製品」として『iX1500』をお披露目しました。

新製品のポイントは本体をタッチ操作できる「タッチパネル搭載」、ファイル名の自動生成や学習機能によりスキャン内容の自動修正に対応した専用ソフト「ScanSnap Home」、快適な操作を実現する「ストレスフリー設計」の3点。

本体前面に、4.3インチのタッチパネルディスプレイを搭載。「名刺を管理」「家計の支出を管理」など用途に合わせたアイコンをスワイプで選び、タップしてからスキャンボタンをタップすると、原稿の読み込みを開始します。アイコンは20種類以上のテンプレートからカスタマイズでき、最大30個まで画面に登録が可能。利用するユーザーごとにアイコンを色分けすることもできます。

『ScanSnap』ユーザーが利用可能なクラウドサービス『ScanSnap Cloud』と手軽に連携可能。「ScanSnap Cloudに送る」のアイコンをタップすると、スキャンした原稿を「文書」「名刺」「レシート」「写真」の種別を自動判別して、『Googleドライブ』『Dropbox』『freee』など、ユーザーが利用するクラウドサービスに振り分けて保存します。アイコンのカスタマイズにより、保存先のクラウドサービスをあらかじめ指定して直接連携させることもできます。

『ScanSnap Home』は、Windows/MacOS用の専用アプリケーション。『iX1500』1台のソフトウェアライセンスで4人分のユーザーが登録でき、各ユーザーは5台までのデバイスを接続できます。

自動化と学習機能を搭載するのが大きな特徴。文書の日付とタイトルから「20070121_見積書」のように自動でファイル名を生成できるほか、自動でつけたファイル名を手動で修正した場合、学習機能により次回以降は最適なファイル名の提案が可能。たとえばスキャンした「簿記」の文字をOCRが「薄記」と誤認識して手動で修正した場合、同じような文書を次回スキャンした際には学習内容に基づいて自動で誤認識を修正します。

文書の検索機能は、PDFやjpgeファイルの内容からも全文検索が可能。スキャンした原稿の種別を自動判別する際、キーワードとなるタグが自動で付加されるので、原稿の種別やタグを使っても検索することができます。

本体とデバイスをWi-Fi接続する場合、アクセスポイントを経由して接続するモードと、本体とデバイスが直接接続するモードが選択可能。アクセスポイント接続モードでは、干渉の少ない5GHz帯での接続にも対応します。USBによる有線接続も可能。

「ストレスフリー設計」の観点では、本体を起動してスキャンを開始するまでの時間を短縮。Wi-Fi接続で約3倍、USB接続で約2倍の高速化を実現しています。スキャン速度はA4両面カラーで30枚・60面/分と、『iX500』と比べて20%高速化しています。

給紙カバーはA4サイズの紙が安定してセットできるよう構造を改善。スキャン後の原稿を受けるスタッカーは、直線的に引っ張るワンアクションで引き出せる構造を採用。原稿セット時のストレスフリーを実現しています。

本体は、背面まで白を基調にしたデザインを採用。オフィスや家庭など、置く場所を選ばないデザインになっています。

10月2日から受注を開始し、10月12日から販売を開始。価格はオープンで、直販サイトの『PFUダイレクト』では5万1840円(税込み)で販売します。

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