画像は山本さほ氏のTwitterスクリーンショット

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東京都世田谷区から仕事を受けた漫画家の山本さほ氏が、区担当者から不快な対応を受けたことを漫画で公開し、区に批判が殺到している。世田谷区の保坂展人区長は、この事実を確認したとして謝罪した。

世田谷区は、オーストラリアの姉妹都市交流のプログラムのうち、子どもに漫画を教えるワークショップを山本氏に依頼。山本氏は、この仕事での区担当者とのやり取りを漫画にした。区担当者は授業の開始直前、会場をダブルブッキングしていたことがわかり、キャンセル料が発生しそうだと山本氏に打ち明ける。そして、山本氏が関知していない予約にも関わらず、「キャンセル料2万円、山本さんからのギャラから出しますね」と発言。「こうなったのも山本さんに責任があるんですから」など一方的に山本氏に押し付けた。授業の後、区担当者は大丈夫になったので報酬は支払うとしたが、山本氏に支払われる報酬はもともと予算から場所代を引いたものだと後でわかったという。なお、キャンセルされた店からは「朝から一人で待ってたんですよ」と打ち明けられたという。

山本氏が、この漫画を2日夜にTwitterで公開すると、区への批判が殺到。これを受けて保坂区長は3日、「ダブルブッキングで生じたキャンセル料を謝礼から差し引く等の発言をしたことがわかり、山本さん他関係者に多大なご迷惑をかけたことをお詫びします」と謝罪。「なぜこのような誤った対応をしてしまったのかを調べると共に、同様のことを繰り返すことのないよう厳正に指導いたします」とした。保坂区長の謝罪に対しても、キャンセルされた「漫画喫茶の方にも誠意ある対応を」「それ相応の処分が行われない事態はどうか避けて頂きたい」といった批判が寄せられれている。