18勝目を挙げたカージナルスのマイルズ・マイコラス【写真:Getty Images】

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貯金14でシーズン最終登板を終える、米メディア「日本での3年間が彼を違う投手にした」

 巨人からカージナルスに移籍したマイルズ・マイコラス投手は29日(日本時間30日)、今季最終登板となった敵地カブス戦で8回5安打1失点と快投してリーグトップタイの18勝目(4敗)を挙げた。試合後にドジャースが勝利したため、1試合を残してプレーオフ(PO)進出の可能性は完全に消滅したものの、地区優勝を目指してブルワーズと熾烈な争いを繰り広げるカブスの打線を制圧。2-1での勝利に導いた。米メディアは今季の働きぶりを高く評価。米データサイトが、マイコラスにメジャーの超エース級と同じ3180万ドル(約36億1500万円)の価値があると算出していることを伝えている。

 88勝73敗と貯金15のチームの中で、1人で貯金14を作ったマイコラス。名門カージナルスは今季不振の選手が多かっただけに、メジャー復帰1年目の右腕がいなければ、ここまでプレーオフ進出を争えなかった可能性が高い。最終日を残して防御率はリーグ5位の2.83。投球イニングも、メジャーで一流投手の目安の1つとされる200イニングの大台に到達(200回2/3)した。

 米スポーツメディア「ジ・アスレチック」では「カージナルスはポストシーズンに進出できなかったが、マイルズ・マイコラスは自分の価値を示した」とのタイトルで特集を組み、「マイルズ・マイコラスは日本での3年間が彼を違う投手にしたとすでに証明している」と巨人での3シーズンがいかに大きかったかを特筆している。

 今季のマイコラスを一言で表現するなら「安定」という言葉が最も当てはまるかもしれない。32試合に登板して、四球は規定投球回到達者でメジャー最少の「29」で、9イニングあたりの四球率「1.3」もリーグトップ。テンポよくストライクを投げ込み、ゲームを作る――。記事では「今季のマイコラスのどこを切り取っても、彼の投球にはほとんど波がない」「マイコラスは安定した存在であった」と表現。そして、「彼は多くの球種と類まれな制球力により、相手打線を困惑させるのである」としている。

マイコラスの価値は「球界で最も高額な投手のカーショー、グリンキーのレベル」

 マイク・シルト監督は、マイコラスが積極的に内角を攻めることを称賛しているといい、本人も「内角を攻めて打者に不快感を与えるのが好きなんだ。他の球を投げるにしても、ゾーンが広がるからね」と話している。さらに、1イニングあたりの投球数は約15球で、サイ・ヤング賞候補のジェイコブ・デグロム(メッツ)に次ぐ少なさであると特集では指摘。「効率的」と評価している。

 記事では、野球専門の米データサイト「ファングラフス」がはじき出した、あるデータを紹介。「ファングラフスによると、今季マイコラスのカージナルスへの貢献の価値は3180万ドルであり、球界で最も高額な投手であるクレイトン・カーショー、ザック・グリンキーの年俸レベルである」。カージナルスは昨オフ、マイコラスと2年総額1550万ドル(約17億6000万円)で契約したが、年平均で4倍以上の価値があったということになる。

「カージナルスは主に分析部門が、メジャーよりも三振の少ない日本のリーグにおける彼の奪三振の増加を評価し、マイコラスに注目した。マイコラスは異なる打者、異なるストライクゾーンに投げるのには少し修正が必要だったと語ったが、修正はほとんど見られなかった。なぜなら、スプリングトレーニングで数回良くない登板があった以降、マイコラスのシーズンは止まらない電車のようだからである。唯一止められるのはスケジュールが終わる時だけだろう」

 メジャー復帰1年目のシーズンを絶賛の嵐の中で終えたマイコラス。来季も今季と同じような成績を残せば、年俸が跳ね上がることは確実だ。(Full-Count編集部)